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2011-03-05 | 18 月

タロット 月 狂気は人間の備え付けのツール

1、タロット 月の意味と世界

タロットウェイト版月

月は満ち欠けを起こし、私たちの「感情」をゆさぶる。満月の時は事故が多いとか、赤ちゃんの誕生が多いとかいう話もある。

そして気分も変わるし、女性にはなんといっても生理がある。

人間の生きるリズムそのもの。自然な1日の起きて、ご飯食べて、排泄して、寝てというナチュラルなリズム。

月はルナティックというような「狂気」の部分もありますが、この「狂」も人間のナチュラルさではないかとも思うのだ。

大昔、原始社会ではお祭りとかイベントで「狂=神がかり」みたいなことを、みんなしていたかもしれないし。そこで現実に戻って来ればいいんだけどそのままそっちの世界に残ってしまうといわゆる「狂った人」となってしまうのだろうと思う。

私の大好きな画家に、イギリスのリチャードダッドという画家がいるが、他の記事にも書いたけど、この人は父親殺しで、ちょっとおかしくなってしまったみたいな人らしいが、1点だけ向こうの世界へ行って見て描いたような素晴らしい絵がある。それはまさに月の世界「狂気」の世界を冷静に描いている絵だと思う。

2008-11-16 | 18 月

タロット月の世界の版画  日和崎尊夫

木口木版(こぐちもくはん)という技法は、あまり知られていないと思います。柘植などの固い木にビュランという細かい部分を彫れる彫刻刀で彫って行く技法で、イギリスで始まったので「西洋木版」などともいわれています。
日本では日和崎尊夫という作家がいました。
この作家の版画は、内面のゆらぎ、息づかい、深淵、・・・・・・が凝縮されていて、版画として静止しているはずの刷られた紙から、うごめくものを感じます。

タロットカードでは18、月という感じがします。タロットカードの月は無意識を表します。不穏なもの、それは自分の心の奥深いところから、せりがあってくる、コントロールできない、心の闇の部分。

最も作品として圧倒されるのが「カルパ」のシリーズだと思います。カルパはサンスクリット語で「劫」という意味で、法華経の中にある言葉。宇宙的な永遠の気が遠くなるような時間という意味だそうです。
作家は一時期、心のバランスをくずしたのですが、法華経の思想に触れ、作品に昇華することで、回復していったそうです。

残された作品は500点以上。木口木版って普通の版画より、彫るの時間かかるんです。版木とむきあって、ビュランという彫刻刀で、自分の混沌とした心をすくいあげ、刻んだ時間がどんなに長かったか・・・
日和崎尊夫は版を彫るという行為で、この世界とつながっていたのかなと思う。