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2008-08-08

冷たく冴えた女教皇みたいな詩人

タロットの2枚目は「女教皇」です。

女教皇は私は「冷たく冴えた月」と思っています。(何か映画がなかったでしたっけ?)一人で過去の書物を読んでいる。過去の思い出に縛られていて動けない感じもします。女性性、という片方だけのアンバランスな状態というかんじ。結ばれるべき時期に結ばれるべき相手と結ばれなかった。

私は、なんとなくアメリカの詩人、エミリディキンソンを思い浮かべてしまいます。

エミリのおじいさんは大学の創設者だったそうで、環境的に、「お勉強好き」っていうかんじがするし、生涯ほとんど生家で暮らしていたっていうのも、自分では動くことのない女教皇みたい。内部にはマグマみたいな炎をかかえているのだけど、表面上は硬質なベールに囲われている。

この人の詩を読むと、冷たい硬質な孤独感を感じます。どこまでいっても人は地上で孤独であること、そんな叫びを感じます。女教皇の声にならない叫びなのかもしれない。

The Heart asks Pleasure-first
 And then -Excuse from pain-
 And then -those little Anodynes
 That deaden suffering-
 A Choice of EMILY DICKINSON'S Verse /farber and farber
 心は最初に快楽を求める
 それから苦痛からのがれること
 それから苦しみを弱める少しの沈痛剤

※日夏 耿之介訳のがかっこいい

 

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