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2008-08-25

タロット教皇の逆位置をイメージする絵画

1、教皇逆位置のイメージの絵は「枢機卿と尼僧」

教皇は社会的なモラルとかいう意味があると考えると、逆位置は、「インモラル」な感じという雰囲気もありそうです。
「いけませんわ〜〜〜〜」って感じです。背徳とか・・そんなもの。

 

 

 

枢 機卿と尼僧 エゴンシーレ 1912

 

エゴンシーレは28歳で亡くなった画家ですが、とても20代とは思えない絵を描いてます。ちなみに「エロス全開」な絵と「自画像」が多いです。エロス方向がちょっと自己愛的な感じもあります。でも観察する眼というのは冷静です。自画像が目線で自分をえぐっていてちょっと痛いです。自信満々な自画像もあることはあるんですけども。
私は線だけのデッサンが特に好きです。スッッバらしいです。
でも小さな子供のヌードのデッサンとかして、それがもとで警察つかまったりしてます。そのあたり過剰なのですが、これも教皇逆位置ぽい話ですね。

黒と赤の組み合わせは赤:個人的な実感、情熱。黒:限界を越えるなど。赤黒は、自分の個人的に追い求めるものに過剰に集中している状態という感じでしょうか。手足のばらばらな感じ、ぎくしゃくした関係。いびつな赤い三角形が妙に凶暴。宙に浮いた二人の足、むかいあってない。中途半端な関係。重たい雰囲気。焦燥感。求めても得られない。無理矢理。

この尼どれぐらい拒否してるんでしょうか。手の表情はこわばってるけど、強烈な拒否という感じしない。とうとう捕まってしもた・・飲み込まれ寸前という、諦めみたいな感じもするんです。それに対しての枢機卿の表情がよくわからん。人形みたいです。

この絵はシーレの師匠クリムトの作品を意識した作品らしいですが、シーレはクリムトが目指した、夢のような男女の融合感より、緊張感を醸し出しています。融合を拒んでる。

ここまでくると、道徳なんてないですね。気を許すとあっという間に「逆位置」な意味になってしまう。社会というのはそういうもんかもしれない。表と裏の変化は早そう。

 

 

 

 

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