社会構造を鋭く射抜く写真家 ホロスコープリーディング

モノクロの力強い写真

私は美術大学の浪人中に、予備校の隣の古本屋で買った雑誌に載っていた、セバスチャン・サルガドの写真を見てからずーっと彼のファンであります。その写真は、南米の鉱山の写真で働く何万人という人のモノクロ写真。釘付けになりました。こんな場所があるのか!!という驚き。モノクロの強さ。構図の強さ。すばらしかった。その後何年か後、渋谷でやってた写真展も行きました。サルガドの撮影する人間は「哲学的で尊厳ある姿」で写っている。とにかく人の姿がかっこいい。そして日常の一コマなのだろうけどやたらドラマを感じるのです・・・・。


サルガドのドキュメンタリーを見た

それで先日彼の映画を見てきました。ベンダース監督の作品です。もうワクワクで〜〜どんな映画かな〜と行ってきたのです。映像は彼の撮影してきた写真をふんだんに使っていてですね・・・スクリーンいっぱいに彼の写真がでていましてすごい迫力でした・・・・。写真はやっぱり素晴らしい・・・

が、

もうちょっとサルガドの内面性の奥に突っ込んでほしかったなー。というのが感想です。監督のヴェンダースもサルガドのファンみたいだから、サルガドは求道者みたいな偉大なフォトグラファーである!以上!みたいな感じがしてしまってですね。

なんで彼は取り憑かれたように写真を撮っていたのか?

みたいな、人間であるサルガドに迫るようなドキュメンタリーを私は期待していたのだけど・・・こうなったらホロスコープで!というわけでサルガドのホロスコープ。

明るすぎる獅子座の太陽木星冥王星


データはこちら

出生時間不明なのでハウスはみません。

太陽水瓶座19度。水瓶座なので新しい未来をつくっていくことが人生テーマです。自由にそしてグローバルに生きること。サビアンだと「消し止められた山火事」度数です。危機の柔軟対応するシンボルですね。

太陽に対して獅子座の木星があります。木星は射手座ルーラー、宗教的な信念があります。それを大袈裟に表明していくことで水瓶座の人生も発展しやすい。人生全体は「獅子座水瓶座的に」拡大志向にあります。組織やルールから逸脱し個性豊かに生きていくでしょう。

獅子座には月もあり根っからの「表現欲求」があります。また近くに冥王星とヘッドの合もあります。「押しつけがましさ」があります。ヘッドは今生でやりたいポイントですから獅子座の派手に自分らしさを表現することは今生のやるべきことになるでしょう。冥王星は進化占星術だと過去の魂なので彼のやることはもしかしたら過去からのやり残しなのかもしれません。

ちなみに冥王星のサビアンシンボルはボルシェビキを広める人々。強い力で信念を周囲に押し広げる。社会を良くしましょう!訴えかけることというのを過去もやっていたのかもしれません。これは相当社会にメッセージ力があるシンボルだと思われます。

彼はアフリカの難民キャンプや戦争、ジェノサイドのある場所まで行って撮影しています。冥王星の巨大な闇は獅子座の明るすぎる太陽の世界で蠢きます。冥王星とドラゴン合だから「死」を引きつける人なのかもしれない。モノクロ写真というのも、死を感じさせる。冥王星はドライな双子座の火星とも60度で、暴力や血なども連想します。

旅人の視線

映画の中で未開の民族の人たちの撮影の場面あったんです。緑の森の中、ほとんど裸で茶色の肌色の原住民にまじって真っ白なシャツの彼がそこで堂々とシャッターを切っている。ざ・西洋文明でございますといった風情でそのアンバランスなシーンが妙に心に残りました。

たった一人で異なる社会へ入り、そこである意味「覗く」とう行為。撮影は目で射ることだとか、誰かの写真論に書いてあったような気がしますが、人と対峙するってエネルギーいるし、弱いと相手に飲まれて撮れないと思うのね。

獅子座モードのオレオレの強さがあるから、他人と向き合える強さもあると感じます。

そのシーンから、この人はいつもエッジにいたい人なんだなと感じました。そしてあくまで視点は「ゆきずりの旅人」だと改めて思ったんです。これは双子座3天体でしょうか。ちょっとドライな感じ。双子座はどこの組織にも属さないあるいは属せない漂泊のサインだと思います。旅人のように目の前にある景色を淡々を撮影し続ける。

サルガドのホロスコープは風のエネルギーが多いです。水のサインに惑星ないですね。天秤座の海王星(相手、ビジョン)を双子座天王星(テクノロジー 旅)で形にしていきます。

双子座の火星や天王星が「知りたい」という純粋な欲望をぐいぐい押しているのではと感じます。天王星火星は打てば響く行動力でしょう。カメラは瞬間が勝負です。瞬発力が必要。双子座には土星もあるから「伝えなければ!」という責任と使命感もありそうです。ジャーナリズムの成熟したあり方を求めていきます。

超社会派なのは山羊座金星水星の理想主義でありましょう。彼は経済学を学んだ人で発展途上国の調査に行ってるインテリでありました。でもそれを捨ててフォトグラファーになったのは組織に頼らず生きる太陽水瓶座らしい選択だと思われます。

先ほどの映画の後半は、もう人の死や人間の凶暴さや破壊を写すことをやめて、地球の再生・・・というのが撮影テーマになった話をしていました。戦場ばかり行って心が壊れてしまったそうなのです・・。そして彼の故郷の山が枯れていたのを、何百万本?だったか植林し続けたのだそうです。それが成功し、豊かな緑の森になったそう。

彼の行動で、枯れゆく山が復活した・・・。

水瓶座20度の彼の太陽のサビアンシンボルは「消し止められた山火事」。この度数は、消し止められたその後の、山の生命力の復活までも象徴しているのかもしれませんね。

芸術家のホロスコープを読んでみました

https://yukiyoshida33.com/horoscope_artist05/

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