海王星の影響を強く受ける人の生き方|フロイトのホロスコープから学ぶ魚座にある海王星

あなたはイメージ人間?「海王星」が強い人の特徴

あなたは以下の中から当てはまる感覚はあるでしょうか?

・夢をよく見る
・言語よりイメージで考える
・イメージが生き生き浮かびやすい
・人の気持ちが手に取るように感じてしまう
・周囲の空気に染まりやすい
・繊細な感性
・感情移入が容易

この中で一つでもあればあなたは「海王星」が強い人ではないかと思います。私は言語で考えるのが苦手で、イメージで考えないと頭にはいってこない「イメージ人間=海王星強調人間」です。出生のホロスコープでも、アセンダントに海王星が載っています。海王星は繊細であまり社会的なルールに縛られたくありません、というか適応しにくい。ギラギラと世俗的なものを追い求めていくより、ぼんやり夢想しているほうが好きな人間です。

私は中学時代にマイバースデーという占い雑誌に出会ったのですが、なぜ買ったかというと「自分の前世が数秘術でわかる」みたいな記事に惹かれて買ったんですよね・・・・前世って何?みたいな感じだったと思うのですが、見えない世界への憧れとロマン・・・・これこそ海王星が喜ぶ世界です。

そしてこの雑誌で西洋占星術という世界を知りました。ホロスコープを自力で書いたこともあるのですが、これが、正しいか見てくれる人が誰もいなかったので、こういうの教えてくれる人がいたらいいのにな・・と思ったこともあります。その後コンピュータで計算してくれて出力したものを送ってくれるサービスがでて、生まれて初めて正しいホロスコープを手にしてすごく嬉しかった・・・!

そして私は今占星術やタロットのツールを使い、夢や無意識のことを仕事にしています。

海王星が象徴するのは、目に見えない世界です。夢・直感・理想・境界の曖昧さ・無意識・見えないものへの共鳴。スピリチュアルな世界も海王星の領域です。自我の輪郭を溶かし、日常の現実感を薄めるという意味で、お酒や薬も海王星の領域に入ります。気持ちよく酔って「自分」という感覚が少し遠のく、陶酔する感覚が海王星。大人になってわかってくる感覚です。

海王星は太陽を回る周期が長いので、同じサインに滞在しますから、同世代の「夢見る方向性」を示してもいます。私はちなみに射手座の海王星世代なので、「哲学や宗教の学び」に夢見る世代。私が占い雑誌で感じたものはまさにそのものだと思います。詳細は別記事に・・。

ユング心理学と海王星|自我が溶ける「変容のプロセス」

個人的な天体(太陽・月・水星・金星・火星)やアングルに海王星が関わると個人的な生活に海王星のエネルギーが流れやすくなります。ビジョンやイメージが豊かな人生になりやすいですが、浮世離れしたてたり、自分と他人の境界が薄くなりすぎて疲れてしまったり、海王星の誤った考えに騙されてしまったり、現実と感覚の間でどこに立っていいかわからなくなることがあります。それほどまでに海王星は自我の感覚を海のように飲み込んでいくエネルギーなのです。

ユング心理学では、海王星的な体験〜自我が弱まり境界が曖昧になる体験は、「変容のプロセス」として読みます。固まっていた自我が一度溶けることで、新たなエネルギーと合体しより大きな自己へと再編されていくと考えます。その一体感は、ちっぽけな自分を超えた、大いなる力を与えてくれるでしょう。ちなみにユングのホロスコープは太陽と海王星スクエアで、海王星の影響が大きい人生ですね。

フロイトのホロスコープから読み解く「夢」と「無意識」

海王星のエネルギーと格闘した歴史的人物の例として、心理学者のフロイトがいます。ユングより前、それまでは迷信だった「夢」と無意識の関係を最初に学問として体系化し1900年に「夢判断」という本を書きました。

ここではフロイトのチャートから彼が夢や無意識をどう扱っていたのか考えてみたいと思います。

蠍座のアセンダントは深い洞察力が備わった資質だと言えるでしょう。意識の裏側を見届けるという蠍座の在り方がこの人物の基本です。それまでベールに隠されていた「無意識」を探求する姿勢にピッタリです。チャートルーラーは冥王星と火星です。冥王星は牡牛座にあり肉体の中を探求していく、火星は天秤座で「相手の中に」掘り下げていく強烈な力を感じますね。この二つはオーブ1度以下で150度になっています。牡牛座の冥王星は「肉体感覚をぜったいに譲らない強さ」天秤座火星は「周りに合わせてそつなく関わる」です。普段は周囲の意向にあわせるかもしれませんが、ここぞというところは絶対に自分の感覚を譲らない頑固さがでてきそう。太陽・水星・天王星も牡牛座なので、「我が感覚が正しい」と強く出てきそうです。

太陽は牡牛座で自分で感じたものが1番。目に見えるものや現実性を大事にしていく人だったからこそ、危険でもある相手の無意識の探求に極限まで乗り込めたのかもしれません。

月と土星は双子座。好奇心もって誰もしらないことを知りたい欲求。土星もあるので言語化を緻密にしていくことを課題としているようです。

魚座の海王星と双子座の月のスクエア

海王星は魚座にあります。これは支配星でもあり海王星が猛烈にイメージ力やビジョン力、共感力を呼び起こす世代です。さらに木星も魚座です。木星も魚座の副支配星ですので、二つの惑星が魚座で最大にエネルギーを発揮しています。信心深さ、スピリチュアルなものを信じ込む、犠牲的、あるいは奉仕的な生き方など・・・これは同世代の特徴と言えるでしょう。

フロイトの個人天体との絡みをみると、まず月と海王星のスクエアもが目に入ります。夢の世界に引き寄せられやすい。スクエアは無視をしていると影響がなだれ込んできます。海王星の幻想や幻覚によって月の安全が脅かされやすい。でも双子座の月を意識強くなると、海王星の直感や理想をしっかり認識できる。

双子座には土星もあり、魚座の木星とスクエアを持っています。魚座木星で広げた理想やビジョン、思いやりを、土星で確実に冷静な観察力で言語化していく・・

魚座の曖昧でとてつもなく清らかでありながら一方で不気味さもある混沌の世界を、双子座の知性で責任をもってはっきりさせようとしていたのがフロイトのホロスコープから感じます。

「イルマの夢」が示す海王星の盲信の罪悪感

フロイトの夢分析例として、有名な「イルマの夢」※という事例があります。フロイトの夢分析のお手本だそうです。フロイトが見た夢で、当時うまく治療が進んでいなかった女性患者イルマが登場します。後から連想したことも書いています。

夢の内容はとても息苦しいです・・・またフロイトが引き出した連想の数々は、治療への不安、罪悪感、そして自己防衛の感情が入り混じったものでした。それまでのさまざまな患者とのやりとりの失敗や罪悪なども書かれていて辛い気持ちになります。私は「なぜこんなに自虐的な感じなんだろう」と不思議でした。私はユングの本の方を多く読んでいたので、こんな気分にはあまりならなかったのですよね・・・。

この夢に『注射』が出てきます。フロイトがそこから連想したのは、かつて自分が深く関わったある出来事でした。

フロイトは1884年から約2年間にわたりコカインを研究し、論文「コカインについて」を発表したそうです。当時はまだ合法で疲労回復、うつ病、消化不良、モルヒネ中毒の治療薬とも言われていた時期があったそう。フロイトは自分も使ったし、この薬の素晴らしさに熱狂し周りの人に勧めたそうです。

そしてモルヒネ中毒だった友人に解毒のためにと思って、コカインを勧めた。でもコカインも麻薬です。後年それがわかってくることになりますが、結局友人はモルヒネだけでなく、コカインのダブルの中毒症状に苦しむことになりました。このことでフロイトは強烈な罪悪感を感じるようになったようです。このコカインは薬なので海王星の象徴。「信じすぎると、現実の視点が欠けてしまう」海王星の働きを示しているように思えます。

でもフロイトにとっては「人のための奉仕」だったのです。それが思ってもない「苦しみ」を生んだ。こんな状況では強い罪悪感を感じてしまいますよね・・・。

フロイトは海王星のの本当の「怖さ」を感じていたのだと思います。海王星は現実から切り離して自我が薄くなり大きなものに飲み込まれてしまいます。それは洗脳とも言える。

その世界を双子座の土星と月を使って、冷徹に言語化していきました。海王星に飲まれないように言語化することで「贖罪」していたのではないかと思うのです。

フロイトは晩年の著作『文明とその不満』(1930年)の中で「海洋感情」という概念を書いています。「自分と世界の境界がなくなり、宇宙と一体になるような感覚」で、フランスの作家ロマン・ロランから手紙をもとに書いたものです。

しかしフロイトはオカルト的・宗教的な体験でなく、幼児期のように自我が未分化だった状態への退行だと知的に解釈しようとしたそうです。これは若い頃のコカインを盲信していた苦い思い出があって、このような論理的な解釈に留めておいているのかもしれません。

※イルマの夢 参考図書→夢分析の実際 鑪幹八郎 創元社

2011年〜2026年魚座海王星時代の振り返りとこれから

フロイトの時代から150年後に、海王星は2011年東日本大震災後数日後に魚座に入り2026年に牡羊座に入りました。魚座のあった海王星の象徴は、見えないウィルス・放射能ではないでしょうか。コロナなどの疫病・さらには薬による副作用なども入るのではないかと思います。

そして宗教問題も多くありました。嘘を「すばらしいもの!」と目眩しをするのが海王星の世界。でもほんとは幻です。そして海王星に自我が飲まれてしまうと、自分の個人性が無意識や訳のわからないものに飲み込まれることを意味します。幻想・幻覚に支配されやすいと時期だったのかもしれません。
2011年から2026年の間、あなたは何を信じ、何に傷つき、何が幻だったと気づきましたか

そして海王星は2026年に牡羊座へと移りました。長い時間をかけて深海にいたものが、ようやく陸に上がってくるようなイメージです。魚座の海王星が溶かし、曖昧にしてきたものが、牡羊座の光の中で少しずつ輪郭を取り戻していきます。「あれは幻だったかもしれない」という気づきは、喪失ではなく本当の自分へ戻る入口です。

2011年から2026年の間に、あなたが感じてきたこと、信じてきたこと、傷ついてきたこと。それはすべて無駄ではありませんでした。海の中でしか見られなかった景色があったように、この時代にしか触れられなかった深いものがあったはずです。

その体験はすでに、あなたの夢の中に刻まれています。

幻想を振り払って前に進む、と言葉にするのは簡単です。でもどれが自分の本音で、どれが長年かけて染み込んだ幻想なのか、自分ひとりで見極めるのは難しい。そのときによる見る夢が、あなたの無意識が正直に教えてくれ現実の人生を照らしてくれるのです。

【夢解きセッション】あなたも夢と仲良くなってみませんか?

あなたの中にも、まだ言葉になっていない何かが眠っているかもしれません。夢はそれを、毎晩静かに語りかけています。

私はちょうど海王星が魚座に入っていた間の3年間、専門家から夢分析を受け、夢解きの個人指導も受けています。詳細はこちら→占星術家がなぜユング派の夢分析を受けたか

その学びから、夢解きセラピーを提供しています。夢に出てきた人物・場所・出来事を一緒に意味を深めていきます。「この夢って何だろう?」という小さな疑問から、「この繰り返す夢が気になってしょうがない」というものまで、どんな夢でもお持ちください。

あなたの無意識は、すでにあなたに何かを伝えようとしています。藤沢またはオンラインで承っております。ご興味持たれた方は画像をクリック


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