あなたは最近、理由もわからないのに胸がザワザワしたことはありませんか?
「別に怒っているわけじゃない」「我慢しているつもりはない」そう思っていても、体がざわめいたり、眠れない夜が続いたり、些細なことでカッとなったりする。
それは、無意識の中に押し込めた「怒り」が、出口を求めて叫んでいる体からのサインだと思います。これは絶対的にそう!
大人の私 vs 無意識の私
少し前のこと、私自身がかなりメンタルを揺さぶられる出来事がありました。「大人の私」は言います。「相手のためにできることをやらなくてはダメ。それが正しい」と。でも同時に、もう一人の自分が叫んでいました。「そんなのいやだ!私ほんとは腹立ってるんだもん!」
この二つの声が胸の中でぶつかり合い、ざわざわと揺れ続ける日々が続きました。
これは「意識(自我)」と「無意識」の葛藤です。社会的に「あるべき自分」として意識の上に置いているものと、本音の感情が無意識の層に押し込められているものとが、激しくぶつかり合っている状態です。
私の心の動きは「秘密の感情カード」だとこの2枚。大人になると左の常識お婆が優勢になるので、生意気少女を押し込めたまましておくことが多いです。
大人になるほど、怒りは隠れた倉庫に隠されて増えていく
子どものころ、怒りはもっと素直に出せる人もいたと思うけど、私は長女良い子ちゃんタイプだったし、抑圧していたタイプで「大人っぽい」と言われるタイプだったと思います。でも大人になればもっとそれは強まりますよね。
職場で理不尽なことがあっても、「まあしょうがない」と飲み込む。家族に対して感じた不満も、「言っても変わらないから」と押し込める。自分の気持ちより相手の気持ちを優先することが「大人の常識」になっていく。
そうやって飲み込んだ怒りは、消えたわけではありません。「隠れた怒り倉庫」のようなところに、年齢を重ねるごとに積み上がっていくのです。大人になってからの怒りで思い出せるものはまだ良いでしょう。小さい時に抑圧した怒りはその存在すら「ないもの」になってしまってわからなくなってしまうのです。
感情は時の流れで劣化しません。3歳のときに感じた怒りは、何十年経っても同じ温度のまま、無意識の中に生きています。
小学1年生のときの記憶
今回、自分の怒りに触れていたら、遠い過去の記憶が蘇ってきました。小学校1年生のときのある出来事。今から振り返れば、自分の価値や好きなものを否定されたような体験でした。そのとき私は「自分が悪いんだ」と思ってしまった。
それは「作文を書く事」で起こりました。朝の出来事を書きなさいみたいな感じだったのかな・・。私は雪の日の朝の窓を眺めた情景を書いたのですが、一点、「盛った部分」を作ったのです。ある一言のセリフを母親に言わせた作文にしたのです。それがあってその情景が素晴らしくなるなって思ったのですよ子供ながらに。でもそれが母が読んで「嘘書いちゃダメでしょ」と言われたのです。まぁ大人にしてみりゃそうだよね。
でも本当は「私はこれが好きで、良いと思ったんだもん!」という怒りが、ちゃんとあったのです。大人にそんなこと言われると、怒りよりも「私ってダメな子」というのが強くなり、怒りはどこかに追いやってしまいます。でも何年も経って、特に40代後半から50代にかけて、自分の人生を振り返る様な年齢なると、抑えていた無意識のエネルギーが活発になってきてそれに気づかないといろいろな出来事を通し「無意識のメッセージ」を知らせてくるのです。
あなたにも、そんな記憶はありませんか?ずっと昔に「なかったこと」にしてきた怒りが、今の自分の胸のざわめきにつながっているかもしれません。
怒りは「悪者」ではない
ユング心理学では、怒りを含む影(シャドウ)の感情があることを認め腑に落としていくことを大事にします。
怒りは、エネルギーです。自分の境界線が侵されたとき、大切なものを守ろうとするとき、変化が必要なときに湧き上がってくる、魂の自己防衛反応です。怒りを感じることは、悪いことでも恥ずかしいことでもありません。問題なのは、怒りを感じないようにして、無意識に押し込めてしまうことです。
押し込めた怒りは、こんな形で現れてきます。
- 繰り返し見る不安な夢、怒りが噴出する夢
- 現実で怒りっぽい人に繰り返し出会う(それは自分の中の怒りの投影)
- 理由のわからない体の不調・胸のざわめき
- 慢性的な疲労感・無気力
- 人間関係で怒る人と関わる同じパターンが繰り返される
夢に怒りが現れるとき
押し込めた怒りは、夢の中によく登場します。
ピストルで殺す夢。怒鳴られる夢。火山が爆発する夢。知らない人物が激しい感情をぶつけてくる夢・・・・そういった夢は、あなたが日中「感じないようにしている」感情が、無意識で動いている証拠です。ユング心理学では、夢に出てくる人物や状況は、自分の心の一部を象徴していると考えます。夢の中で怒りをぶつけてくる人物は、あなた自身が押し込めた怒りのエネルギーが姿を変えて現れたものかもしれないのです。
だから、怖い夢・嫌な夢も、逃げずに向き合う価値があります。それはあなたの無意識が「そろそろこれを見てください」と差し出してくれているメッセージだからです。私は3年ユング派の分析家の今井先生に夢分析を受けましたが初回の夢はなんと「ピストルでしめ縄を壊す夢」でした。いかに私が隠れた怒りを抱えていたか示していますが、自分では「まーったくそんな怒りなんてないもんね」という感じでした。その無意識になっている怒りを認識するための夢分析でした。
怒りに溜めているとこんな状態が常になるかも
またこの怒りを溜めているとこんな状態になることも・・
権威への批判する・・上司やリーダーに対し、面と向かって反論せず、陰でその能力を否定したり皮肉を言ったりする。それが有名な権威者に対してSNSで過剰にしていることも含まれます。
言い訳してやらずに相手を怒らせる・・・嫌な仕事を頼まれた際、拒絶はせずに「やり方がわからない」「体調が悪い」と言い訳をして、相手が痺れを切らすまでダラダラと進める。相手を怒らして「なんで私が怒られるの」ってなる。
不満の空気化: 明らかに怒っているのに「怒っていない」と言い張り、沈黙や溜め息で相手をコントロールしようとする。
こんな時は心の奥にある「怒り」に気づいてあげる必要があります。でもこの怒りは「子供の頃感じてそのまま放っておいた」ことなのだと思います。心の中の子供の怒り、それを優しく聞いてあげれるのはあなたしかいのです。
箱庭で「形」にしてみた
揺さぶられていた私は、箱庭を作ってみることにしました。箱庭療法とは、砂の入った箱にミニチュアの人形や自然物を置いていくセラピーです。言葉にできない感情や葛藤を、「形」として外に出すことができます。
作り始めると不思議なことが起きます。どのミニチュアに手が伸びるか、どこに置きたいか・・そこに理由はありません。手が動くままに任せていると、気づかなかった自分の気持ちが、砂の上に広がっていくのです。
私が作った箱庭の中には、怒っている存在と、それを押さえつけようとしている存在がいました。押さえつけている存在に「恐怖」も感じていたことも。その「形」を目の前にしたとき、「あ、私ってずっとこういう状態だったんだ」と、言葉よりも先に、体でわかる感覚がありました。分析家の先生にセッションしていただき、さらに深く言語化することができました。箱庭が映し出した無意識の風景を、言葉で整理していく作業によって、ようやく心が落ち着いてきたのです。写真は私の箱庭の一部です。
箱庭療法が向いている人
箱庭は、こんな方に特に効果的です。
- 感情を言葉にするのが苦手な方
- 「なんとなくモヤモヤするけど、理由がわからない」という方
- 同じ悩みや人間関係のパターンが繰り返されている方
- 怒り・悲しみ・不安を長年抑えてきた方
- カウンセリングで話すのはハードルが高いと感じる方
言葉は意識の道具です。でも無意識は、言葉よりも先にあります。手を動かして砂とミニチュアに触れることで、意識では気づけなかった深い層にアクセスできるのが、箱庭の力です。
怒りを感じることは、自分を取り戻すこと
「大人の常識」として怒りを押し込めてきた年月が長ければ長いほど、怒りに触れることへの抵抗があるかもしれません。でも、怒りに触れることは、長年封印してきた「本当の自分」に出会い直すことでもあります。
「私にはちゃんと意見がある」「これは嫌だと感じていい」「自分の気持ちを大切にしていい」そういう当たり前のことを、改めて自分に許可していくプロセスです。
怒りは心の変容を促す大事なエネルギーです。揺れたとき、ざわめいたときこそ、自分の深いところを知るチャンスです。怒りや悲しみ、モヤモヤを一人で抱えていませんか?
箱庭表現セラピーでは、言葉にしなくても大丈夫です。砂とミニチュアに触れながら、あなたの無意識が語りたいことを、一緒に見ていきましょう。
夢に気になることが出てきた方は、夢解きセッションもあります。
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