2024年、時代が静かに変わった
2024年11月、冥王星が水瓶座へと完全に移動しました。
冥王星水瓶座の期間(まとめ)私の占星術暦だと日本時間で
- 2023年3月24日:初めて水瓶座へ(一時的な予告)
- 2023年6月11日:山羊座へ逆戻り(山羊座忘れ物チェック)
- 2024年1月21日:再び水瓶座へ(水瓶座足慣らし)
- 2024年9月2日:山羊座へ最後の逆戻り(山羊座最終チェック)
- 2024年11月20日:水瓶座へ完全移行(ここから約20年間滞在)
このように冥王星は2023年から2024年にかけて、山羊座と水瓶座のあいだを何度も行き来しながら、少しずつ時代の色を変えていきました。
冥王星は約20年かけてひとつの星座を移動する、とてもゆっくりした惑星です。前の山羊座時代(2008〜2024年)を振り返ると、リーマンショック、東日本大震災、コロナパンデミック、政治の腐敗が次々と表面化した時代でした。積み上げてきたもの、信じていたものが、次々と揺らいでいった時代でもあります。
あなた自身の生活の中でも、ここ数年は何かが「もう終わりにしなければいけない」と感じた出来事があったのではないでしょうか。
冥王星はギリシャ神話の冥界の王、ハーデスの象徴です。恐怖を与えながらも、古い自分を手放させ、新しい自分へと脱皮させる力を持つ惑星です。山羊座の時代に、私たちは多くのものを「死と再生」させてきました。
そして今、新しい時代が始まっています。
冥王星とは何か|心理占星術における「変容の星」
冥王星はギリシア神話における冥界の王、ハーデスを象徴します。ハーデスは少女ペルセポネーを誘拐した神でもあります。少女にとっては恐怖であったでしょう。しかしその恐怖を乗り越えて、彼女はその体験を通じて、母デメテルから精神的に独立し、ひとりの成熟した女性として生まれ変わりました。
変容というのは一体化していたものから分離するということだと感じます。
冥王星は恐怖や喪失、解体というかたちで訪れることが多い。それは一体化しているものから離れることがとても難しいからだと思います。けれどその本質は古い自分の死と、新しい自分への再生です。
あなたの人生の中で、「もうこれまでの自分では生きていけない」と感じるほどの変化を迫られた時期はありませんでしたか?価値観が根底からひっくり返るような出来事、手放すことを余儀なくされた関係や信念・・・そういう経験には、しばしば冥王星が働いています。
また冥王星は「自分に合わない強すぎる度数の眼鏡」。冥王星って限界突破で、バランスよくさせないでどこか一点集中させて正常さを歪ませてしまうようなエネルギーもあります。
あなた個人にとっては、2008〜2024年時代どうでしたか?
仕事や組織の中で限界を感じた、自分の社会的な役割に疑問を持ち始めた、これまで信じていた正しい生き方が揺らいだ・・・そういう体験をされた方は少なくないはずです。
心理占星術的に見ると、山羊座の冥王星は「結果を出すこと」「上に登ること」を極限まで追い求めるエネルギーを持っていました。しかしその過程で、感情・身体・関係性という測れないものが軽視されていったと感じます。母性が切り離された父権制・・と言えばわかりやすいでしょうか。数字や結果のためなら、人の尊厳すら後回しにされる。そんな空気が、この時代の象徴でした。
私はちょうど2008年から占い師としてデビューし、占い業界で「仕事」として確立する時期でした。
当時はブログからお客様をお呼びするのが当たり前。ブログ講座も必死に受け続け、夜中までがんばっていましたね・・・そのブログ講座の主宰者が「数をやらなくてはいけない」「苦労こそ褒美」みたいなど根性タイプだったのですね。基本的にのんびりしている私は最初この考えに慣れるのに大変でした。これが私のとって最初の山羊座の冥王星的なもの=「度が合わない強い眼鏡」だったかもしれません。最初この眼鏡をかけて頑張っていたのですが、私は体調崩して早々に撤退し、自分の仕事のやり方を確立する試行錯誤をずっと続けてきた期間でしたね。
山羊座の本来の意味の考察
私がとても感じるのは、本来の父権制は対抗サインの蟹座の母性も裏側に含んだものでなくてはならないということ。でも現代社会において山羊座の象徴は大きく変化したものになっていると思います。母性が切り離されてしまった父権制です。冥王星があったから極限の闇まで山羊座だけで走ってしまったのでしょうかね?数字のためなら人の尊厳すらも傷つけて営業成果を出すとか・・・そんな風潮のように感じました。退職もしにくいから退職代行という業種がでてくるぐらいです。
感情が途切れてしまって、母親や養育するという機能が社会的に大事にされていないですよね。本来の良き父性はそういうものではないはずです。だって父権の社会支えるのは未来の子供たちなのだから。でもそういう先々のことを考える大人が激減しているのが現在の世界なのだと思いました。
さらに、冥王星は大地の地下に関連するものだから「母親」のエネルギーでもあると思うのだけど、その暗い母親=ダークマザーが山羊座の象徴、政治団体に侵食したのが、山羊座に冥王星があったこの10数年だったと感じています。ダークマザーは意思を持たない人をすべて飲み込み、支配します。
現在、韓国の宗教と政治の癒着が大問題になってるけど、私が気になったのは教祖の名前ですよ。ムーン=月=母ですよね。暗い母が父権を飲み込んでいたのが山羊座冥王星時代だったと感じます。
最後になってようやく闇の全容が見えてきた。山羊座の冥王星は完全に山羊座の良き父性を飲み込んでしまった。私たちは幻想の父親ではなく、新しい「父親」をそれぞれが心の中に見出さねばならない時代を迎えています。
冥王星が水瓶座に入ったこの時代が問いかけること
水瓶座は「革命と友愛」のサインです。前回冥王星が水瓶座を通過したのはフランス革命の時代(1778〜1798年)。王様に支配される社会から、市民が自分たちの力で立ち上がる時代への転換でした。「人権宣言」により、生まれや家柄によって政治的権利が決定される構造は終わりを告げました。しかし・・・・庶民は貴族の奴隷ではなくなったが、政治の主役になれたのはお金持ちだけで、一般庶民は本当の平等=自分たちの参政権を求めてさらに戦うことになったというのが歴史の実態のようです。「自分たちの生きる権利を手にしていく」より能動的なあり方が必要だったということですね。
「あなたは自分の人生を能動的に選びつつありますか?」
受け身のままではなく、周りの目、正解と言われてきたこと、親からの期待、社会の常識。そういうものに従って生きてきた自分から、「本当の自分が望むこと」へと能動的に動いていく時代が始まっているのです。でも、これは簡単なことではありません。なぜなら、長い間「眠らせてきた自分の本音」は、すぐには声を上げてくれないからです。
さらに今AIの台頭です。水瓶座に入った冥王星に示されるでしょう。私は冥王星を「飲み込む母=ダークマザー」の元型と考えています。ダークマザーは基本「新しい世界にいかずに私のいうとおりにしてればいい・・」と飲み込んでくる暗い母性です。
AIも使い方を間違うと「何も考えずに私の言うとおりにしてればいい・・・」になってしまって「自分で考える頭」が失われてしまうのではないかと感じています。そうなるとAIに承認されるために生きるとか本末転倒な生き方もありふれてくるのではと思うのです。そうなると「本当の自分の望むこと」がよけいにわからなくなってしまいます。
水瓶座は壮大な理想を持ち、個人的な情動からは客観的になれる知性のサインです。個人個人のこまかいものに目をむけないことで、社会を動かず理想やアジェンダが作られ、未来への一筋の道を作っていきます。でも個人の泥臭いものから離れすぎるので、「自我との乖離」も起こりやすい。自分の感じていることがわからなくなる。
さらにわからなくなって、今はAiに聞いてしまうことも多くあるでしょう。でもそれは「言葉」だけのやりとり。AIはあなたの感情や言葉でないものをはまだ察することはできません。言葉だけだと体の感覚からかけ離れ、より一層本当の自分の望みがわかりにくくなります。
水瓶座のオポジションの獅子座の「泥臭く人間らしい自分らしさ」が飲み込まれるような時代に入ったということでもあると思います。
自分の望みがわかりにくくなるのは当然のこと
「本当の自分が望むこと」へと舵を切る時代が始まっているとはいえ、「自由にしていいよと言われても、何がしたいかわからない」 「やりたいことを探しているけど、見つからない」 「変わりたいのに、どこから手をつければいいかわからない」・・・こういうふうに感じてしまう人は多いと思います。
こういう方は大人としての振る舞いをいつも選択してきた、周りに気を使うタイプなんだと思います。長い間、自分の感情より「正しさ」や「べき論」を優先させてきた結果、本音が出にくくなっているのです。あなたが悪いわけではありません。
表に出せなかった感情、置き去りにしてきた欲求が、無意識の奥に眠っています。水瓶座の冥王星時代は、個人的で個性的な「忘れていた自分」をゆっくりと呼び起こす時代でもあります。
忘れていた自分を思い出すと、人生が開いていく
私自身も、「忘れていた自分」を迎えに行くための、夢分析の旅の経験をしました。分析家による記録はこちらに→Kindle ユング派分析家による夢分析と占星術の融合 第2巻
その受け続けた中で気づいたことがあります。長い間、怒りや悲しみや恨みを「いけない感情」として押し込めていた自分がいたこと。私の家は「抑圧系」の空気の家でしたからそういうものは「逸らす」ようにした空気があったから大事なところで感情を出すことができませんでした。
その感情と向き合うにつれて、自分の「感情の反応」が少しづつ変わってきました。自分の選択を、自分で信じられるようになってきた。 モヤモヤしたとき、何が葛藤しているのかを冷静に見られるようになってきた。人の目が気にならなくなってきた。 感情のドラマに巻き込まれないようになってきた・・・とても微妙なことですが、日々の生活の中で心がより安定していられるようになった・・・。
そうなってくると心のエネルギーは無駄なところに浪費されず、建設的な方向へ使うことができるようになって前向きになってくるのです。
自分のホロスコープにも、この水瓶座冥王星の影響はあるのだろうか
ここから少し「自分ごと」として聞かれることの多い占星術の問いに触れておこうと思います。
水瓶座の冥王星滞在の影響が強く出やすいのはどんな人か
出生図の太陽や月、アングルが水瓶座、または水瓶座と強い角度をつくる牡牛座・獅子座・蠍座に主要天体・アングルがある方。「揺さぶられる感覚」を強く体験しやすいと思います。牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座不動サインと呼ばれる、動きにくくこだわりの強いエネルギーを持つサインです。冥王星が不動サインに入ったことで動きにくかったものがゆっくり根底から変わっていく時代となりました。20年かけて世界の構造が大きく変わっていくでしょう。それをみんな受け取っていく時代なのです。
また冥王星アセンダント通過は、私も体験したのでよくわかります。私は射手座アセンダントなのですが、冥王星通過の時(1995年ごろ)に、始めたばかりのデザイン事務所の仕事で追い詰められて、退職した経験があります。自分のアイデンティティを失ってしまい、当時はお先真っ暗みたいな感じでした。冥王星がアセンダントくる時は、ここまで手放さないと先に進めないのだなと感じています。
あなたももし冥王星アセンダントのタイミングだったら、今までもっていたものを手放し新しく生まれ変わる強制力を感じ大きな変容の時期だと思うと良いと思います。一生に1回もない人も多いです。
水瓶座や不動サインに星が一つもない場合、この時代と無関係なのか
そうではありません。冥王星は集合無意識に働きかける「時代精神」を作り出すようなもの。社会全体・時代全体の空気として誰もが影響を受けています。ただ、先ほど挙げたサインに個人的な星が重なっている方は、その時代の空気を人一倍濃く、個人的な出来事として体験しやすい、ということなのだと思います。
自分の場合、具体的にどこにどう効いているか知りたいときは
実際にホロスコープを見ると、どの惑星が、どの家(ハウス)で、どんな角度で冥王星と関わっているかによって、中身はかなり変わってきます。ご自身の出生図でこの時代がどう働いているか気になる方は、セッションで一緒に読み解くこともできますので、よかったら個人セッション受けてみてくださいね。
あなたも新しい時代を前向きに歩んでいきたいと思いませんか
冥王星水瓶座の時代は、これから約20年続く長い旅です。でも、地図があれば霧の中でも歩けます。私のセッションでは、ホロスコープからあなたが今どの星のサイクルの中にいるかを読み解き、その上で夢や箱庭のイメージを扱いながら、忘れていた本音をゆっくりと呼び起こしていきます。
「何かが変わり始めている気がするけど、言葉にできない」 「やりたいことがあるはずなのに、動き出せない」 「同じところをぐるぐるしている気がする」
そんな方に、特に寄り添えると感じています。
忘れていた私を思い出すと、人生は必ず開いていきます。その入り口を、一緒に探しませんか?
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