家族占星術〜関係性の悩み解決はここから

家族占星術はシステムの中のあなたを見ていく〜誰かが悪いわけではない

家族占星術は個人のホロスコープだけではなく、ご両親のチャート、ご兄弟をみて個人がどのような家族システムにいるのか?ということをみていきます。私の考えでは個人のホロスコープチャートは、埋め込まれた可能性の地図であり、そこからトランジットや対人関係でチャートは成長していくと思います。一生その出生の瞬間のチャートに縛られるわけではありません。

家族占星術では特に養育してくれた両親や人物との関係が大きいのでその関係性を見ます。兄弟関係も重要です。そして縁の強かった親戚(おじおば祖父祖母など)もみていきます。

父親の家系はどんなシステムだったか?母親の家系はどんなシステムだったか?その中であなたはどんな個として生まれたのかということを考えていきます。あなたの心の中に培われた陰陽のエネルギーを見ていくのです。家族間で争いがある場合はなぜか?この人とはうまくやれてるのはなぜか?などを客観的な情報で理解していきます。

さまざまな家の葛藤を自分が引き継いでいるとしたら、クリエイティブな方法でそれを昇華させることこそ今生で生きる私たちの大事な使命でもあると思います。

私と家族のホロスコープの場合

私の出生図で見ると、10ハウスの乙女座冥王星で「母としての奉仕的実務姿勢」のあり方が強くでています。この冥王星は私ネイタル牡羊座月と150度なので、幼少の頃は、母親の「良き母親」としてのあり方が、私の比較的粗野な振る舞いを抑えていたという記憶は所々にあります。10ハウスルーラー水星は冥王星とスクエア。それが7ハウスにあるので環境に現れていたといえるでしょう。

対して父親を表す太陽は太陽冥王星スクエア。イメージ的には父親がダークマザーと対立し飲み込まれるような配置です。父親は婿養子でもありますのわかるーって感じでしょうか。4ハウスのルーラは海王星で1ハウスのアセンダント上にあり後述しますが、これが私の長年の謎でした。曖昧な父親像によって支配された私という意味もでてきますよね。

母親と私の相性を見ると、まず母の土星が私のエムシーにあって母がこの家に持ち込んだ、父権的なルールが私の頭にそのまま移植されていることがわかります。恐ろしいですね・・・

母の太陽と私の海王星はオポジションで、母に新しい夢を与えていたという配置となりますね。両親は家を継ぐことを前提に両者が養子に入って結婚した二人でしたが、いろいろあって家を継ぐことがなくなった二人です。私の誕生はそこから解放されたという象徴になってるのかもしれません。

また母の出生時間がわからないのですが、お互いの水星に火星をタイトにスクエアさせてることがわかります。お互いの言葉でむかっときて喧嘩になる。しかし実際はそんなことはなかった・・というのは母が冥王星風をふかせてみんなを黙らせるのが我が家のあり方だったからです。

私も母も太陽は双子座なのでこの水星火星は大事なところでしょう。また火星は母の怒りでもあり、そのような母の中の「怒り」を私は認識しなくてはいけなかったのだと思うし、これは祖母経由ということは夢解きを受けてはっきり体験としてわかりました。

父親とのシナストリーでは、木星と火星が同じサインにあります。思想や行動パターンは似ているということになるでしょう。木星・・というとやはり父が外国語を学んでいた姿は染み込んでいます。父は普通のサラリーマンですが、趣味でフランス語をずっと独学していたのです。父の好きだった絵を描くことは私の土台。ただし水星どうしはスクエア。気持ちで伝える父の水星と、言葉にする鋭い私の水星はあまりあわないようです。

ということで私のチャートでは典型的に弱い父親像と強烈な母親像が示されています。この元型的な物語は私の継承された「家」の物語でもあります。祖母からそういう物語はあります。なので実家に帰ると、女性ばかりが忙しく「お父さんなんにもやってくれない」と言う母親がいるわけなのです。

子供時代の関係性の作り方が大人になっても繰り返される

私の心の元型のパターンは父親像が弱く強烈な母親像でした。しかも母親は反論を許さないおっかない母ですから、関係性では「何も言わない」が私の幼少期からの関係性の基礎でした。さらに自分の力を周囲に発揮すると傷つく人がいるという体験もあり、ことを荒立てずに目立たず静かにしていればいい・・というのもパターンです。これはずっと私のテーマです。

あとは「仕事を完璧にしないと怖い」とかもありますね。それは母親にしょっちゅうテストの点を言われていたからかも。なので私の中で二つの葛藤があります。

一つは「完璧に仕事をして評価を得たい」
もう一つは「目立って優秀になってはいけない」

どっちにすりゃいいのよ!っていう状況ですよね・・・。

占星術チャートで言ったら太陽への乙女座冥王星スクエアは仕事で役立つ完璧な人を、執拗に目指すでしょう。目立たないっていうことは占星術的には「光らない太陽」って感じもします。アセンダント海王星もあって「自分自身は空気のように曖昧なままでいい、何もしたくない」と自分を周囲に溶け込まして自分がいったい何者なのかわからなくさせるでしょう。自ら輝きにくいのです。

個人チャートからもある程度はわかります。

でも空気のように曖昧でいたいのはなぜなのか?・なぜ評価を得たいのか?などをさらに深く考えるには両親関係や、家系の中での私のポジションを考えるとより多角的に自分の魂が見渡せるようになるのです。

今ある問題は3世代前からの葛藤が顕現しているのかも

祖父母や曽祖父母など、関連する人のシナストリーなどをさらに照らし合わせて読んでいくとさらなる発見も必ずあります。

家族間の悩みは育った家族だけでなく、先祖の課題が自分に継承されていて、解決しきれていない感情が原因ということもあります。だからあなたが今もし困っているとしたら、あなただけでなくあなたの一族のクリアしないといけない課題が現実に現れているのかもしれません。

この著書、 家族についての占星術について書いたLynn Bellさんはこのように言っています。

When the puzzle goes unsolved, the missing piece gets pass down.
パズルが未解決になるとき、欠けてるピースが(次世代へ)受け継がれます。

PLANETARY THREADS p29 Lynn BellI IBIS PRESS

3世代前からのテーマが今の自分に流れているとも言われます。その課題を認識し、家族という恒常性を持つかわりにくいシステムの中で、自分の個性をどう創っていくかが大事なことになります。

家族占星術の出会い

私は「なぜこの家族に生まれて、そしてそこから離れる運命だったのか?」ということが長年の問いでした。私のネイタルはアセンダントに海王星がコンジャンクション。アセンダントは生まれたばかりの状況を表すと言われ、養子という意味もあります。私の両親はそうで、私もその養子の家の苗字です。これは私がどうにもできない運命です。さらにこの大きな父権的家族のシステムの中で、女性として犠牲になった叔母がいたこともあり、一見暖かく見えそうで実は不気味だった「家系」についていろいろ考えることも多かったのです。

2016年オーストラリアの占星術家のブライアン・クラーク先生が来日された時、家族占星術講座がありました。アセンダントがテーマの時間、私のホロスコープをサンプルに出していただきその意味を授業中扱ってもらいました。

そこでその解決法としてブライアン先生は私の3ハウス火星に言及してました。今思えばあの指摘は本当に鋭かったなと思います。海王星のアセン、7ハウスの土星や太陽・・・。海王星アセンダント戦わず逃げてしまう犠牲となる弱さがあるから太陽・火星の男性的エネルギーを考えられたのだと思います。ブライアン先生は短い時間で、未来につながる話にしてくださっていて、それはそれはセッションの形として本当に惚れ惚れする素晴らしいものでした。

ただ私自身はまだ深い意味の探求としては不完全燃焼だったなぁと思います。そこでいったん私の家族占星術の探求はストップしていました。埋め込まれた父親像母親像を乗り越えていくにはどうしたら良いか?の処方箋がわからずに家族占星術の限界を思っていたのです。家族問題は感情が強く付随するテーマだから、客観的にデータとして理解するだけでは、何も変わらないのではないかと思ってしまったからです。

家族のテーマは夢解きで癒せる 

しかしここ数年、夢告堂研究所のユング派分析家の今井晥弌先生に、夢分析を受け自分の深層心理パターンがさらに理解できることがわかりました。また今井先生の家族支援の講義で、家族関係での学びが飛躍的に多くなってきています。講義では家族問題の夢分析の事例などもあり、夢を通じてわだかまっている感情が良い方向に変容することがわかりました。

この方法は根底からじっくりゆっくり変わるので、時間はかかるけど、確実に変容させ、元に戻らないことが大きいと思います。

私の長年の謎だった1ハウス海王星の意味は、夢解きで深められ、理解に繋がりました。曽祖父と祖母の関係性までもが私の解決すべきテーマになっていた・・・・こちらの記事に書いています。

まとめと未来に向けて

家族というシステムから、あなたがどのような影響を受けたのか?を大きい視点で考えるのが家族の占星術です。それによってどんな考え方が育まれ、他人や世界との関係性をどう作っているのかをみていきます。

そして感情を癒し、過去に作り上げた自分の心の物語を根底で新しく変えていくには夢解きが効果があると思います。私の願いは、夢と占星術で家系のテーマを昇華させ、関係性においてオープンに世界と関係が作れる人が世の中に増えることです。

参考図書


母娘関係、父娘関係、母息子関係、父息子関係など日本人特有の関係性の土台が理解できる。


家族占星術の土台の考えが纏められている。最終章の家族の物語は迫力あります。


惑星の「糸」を丹念におって家族を考えるレクチャー形式の内容。

よしだ
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luxstormによるPixabayからのアイキャッチ画像

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