ユング派の夢分析を占星術家が受けているお話です

ユング派の夢分析を受けてわかった事

チューリッヒ ユング研究所の分析家・臨床心理士・公認心理師の、夢告堂の今井先生に本格的な夢分析を受けて、1年が経過しています。

毎晩の私のちっぽけな夢がこんなに力強くメッセージを毎晩送ってくれていることに本当に感動しています。夢分析ってどんなもの?どんなことがわかるの?実際に受けて考えたことを書いてみようと思います。2022年1月現在、引き続き教育夢分析(アクティブイマジネーション含む)を受け続けています。

夢分析と夢占いの違い

「こんな夢みちゃったぁ〜」みたいなことってよくあると思うんですよね。そういう時は夢の意味を知りたいですよね!私もそうです〜。例えば黒いカラスがでてきたがこの夢は吉なのか凶なのか?など知りたくなるわけですね。

しかし夢解きはそれとはちょっと違います。夢にでてくる物はシンボルとして捉えるわけだけど、ではその物がその見た個人にとってどんな意味があるのかというのをとても大事にするわけですね。

例えば「バイクに乗る」夢だったら夢占いだったら、「スリルを味わいたい」とか「早く何か到達したい」とかそんな言葉として本やネットでは書かれている可能性が高そうです。

その意味はそれでいいんだけど・・・

バイクがその人にとってどんな意味を持ってるのか?というのをもっともっと深めていくのが夢解きです。

「あなた」にとってどんな印象があるのか?

過去、自分が乗ってたらどんな印象があるだろう?事故ったりしたことがあったらどんな印象だろう?他人の事故を見てたらどう感じるだろう?今仕事で使っていたらどう感じだろう?

バイク一つでもその人とバイクの象徴の関係で意味は何層にもなっていきます。その中で自分にとってのコアな意味を浮上させていきます。

私だったら、以前中型を乗っていて、恐怖もあったけど、とても開放的にさせるものだった。あのスピード感が最高だったなぁ・・ということと、現実問題、年齢重ねたしもう乗るのは無理だな・・という寂しさなども出てきます。そうすると、私に取ってはバイクがもう体力的に無理だと諦めてしまったことのシンボルにもなってくるのです。

夢はそのままだと忘却してしまう

実は・・・・私は2018年から他のブログに自分の夢を記録しておりました。そのブログは昨年夢分析を受けるまでの夢をつらつらと記述していたのですが、その記事数なんと290記事!

でもほとんど忘れてる。

そのブログを今見てみると一部は「なんか見たかもなぁ・・」って思い出すんだけど、ハッキリ意識化してなくてバラバラな状態のまま放置されているのですね。

このイメージを例えると、

海にもぐって魚はとってきた。しかしその魚をイキの良いまま捌かずに、その魚の種類もろくに見ずに冷凍してしまって「この魚なんだっけ?食べれるんだっけ?いつ取ってきたんだっけ??」で冷凍庫にあるような。


こんなのが記事で保管されているんです。もう解凍する気も味わう気もありません。

「魚をよく知っている人」に聞いて、イキが良い時にさばいて味わうと「ああこれはアナゴだな」とか「マグロだな」とか、美味しいとか美味しくないとか理解できるのですね。

なので夢は「目覚めている」人と一緒に、それらを明確にして、もう1度味わうことをしないと「眠り」のまま忘却してしまうと実感したのです。

夢に意識を向けるという意味で、夢日記はとても良いことだったと思うけれど、メモしただけでは私の場合はダメでした。

一方でこの1年の夢解きしてもらった夢は、自分の中で意識化されているので覚えているし、その流れが把握できています。これはもの凄い差だと思います。

夢は小さな物語が積み重なって大きな物語ができている

ユング派では初回夢が今後の治療の展望を表す夢とされていて、とても大事に扱うそうです。私の初回夢は「父親と離れる」というのがはっきり夢でてていました。

ユング派夢分析での初回夢例

これはコロナで緊急事態宣言のでていた2020年の夏に見た夢です。その頃いろいろやり尽くした感があって、そろそろ実家に帰る時期ではないか?って思っていたのですが、こんな夢見て不思議だなと思っていました。その時はほんとによくわからなかったのです・・。

今1年振り返ってようやくその意味ははっきり理解できました。父といっても現実の父ではなく「象徴的な父なる存在」との別れがこの1年のテーマでした。1年通してその父親と離れる夢が頻繁に現れて、自分が父親だと思い込んでいる「嘘の父」はどんな人であるか、それを夢は神話的なシンボルを通してずっと語りかけていました。

最終的に偽りの父を象徴的に殺し埋葬して、父親的な存在が生まれ変わるという驚くべき物語となっていました。この理解に至るまではさまざまな夢が折り合わされているのですが、これは本当に意外な話でした。この話はまとめ中です。

毎日の夢が積み重なって本当に大きな物語が潮流のように流れています。夢の1個1個を見るのも大事なんだけど、背後の大きな潮流があってその大きな物語は本当の自分自身と繋がる大事なものです。

以前の私のように夢日記だけつけてても、その潮流はみえてきにくいと思います。やはり潮目を見れる船頭が必要なのだと思います。

夢の世界は夢の独特のサイクルがある

夢の世界はこちらの世界とは違うサイクルがちゃんとあるのです!これはちょっと驚きました!!

心の深い世界はちっぽけな私を超えて大いなる潮流があるんですよやっぱり!それを知ると個を超えた深いものと繋がる神秘的な感覚があります。

そのサイクルは、心の変容過程なのですが、錬金術の賢者の石を精製する過程と重なっていると考えられているようです。

今井先生から勧められた本です。

「もやす」「とかす」「かためる」「たかめる」「ころす」「わける」「つなぐ」

『心の解剖学』錬金術的セラピー原論 E.Fエディンガー著 岸本寛史・山愛美 訳  目次より

この工程が心の変容と重なるのですね。こうやって心は変容と再生を繰り返していってるのだなぁ。不思議だな・・・と思います。今どのサイクルにいるのかなということがわかると、「ああ今こういう時期なんだな」って立ち位置が理解できますね。

この流れはこの通り厳密にはいくわけではなさそう・・です。心って何層にも層になっているようなので、行ったり来たりしながら変容していくようです。

「もやす」火がでていたのはこんな夢でした

例えば私も分析の最初に火がでていたのはこんな夢でした。火が出る夢は最初の材料から悪いものと良いものをより分ける作業として考えられているようです。

かなりな核爆発が起こっていています。夢分析ではこんな象徴的な現実的な出来事あったか?という話になりますが、そんな象徴する実際の出来事は思い当たらず、内面の深い部分で起こった爆発だと考えられます。地下で起こったことだし、周りに建物がもあります。あくまで私の内面で起こっていたことです。

この夢では男性の死体がありました。ここでも初回夢のひっくり返しみたいな感じで、他の人が死んでいる形になっています。ユング派ではでてくる人物は自分の一部ですから、私の心の一部が爆発に巻き込まれて死んだという意味になるでしょう。

しかしこの夢では気持ち悪いので私はみないようにして埋葬もせず放って事務所に戻ってしまいました。まだその死を受け入れる準備はできていなかったようです。

とかす「水」がでていたのはこんな夢でした

分析はじめてようやく10ヶ月にして水!!!!水は無意識のシンボルであり、錬金術では「溶ける」工程です。かたくなな自我がようやく解体される時期だったようです。いやー長くかかりました!!

ユング派夢分析実例03

水は感情や無意識の世界です。溶けてしまうと「個」である自我がなくなって集合的になります。私はプールで泳いでいたので限られた無意識の世界で泳いでいたと言えるでしょう。自分のエゴが溶けて大いなるものに抱かれることをようやく受け入れた段階になったようです。

プールだけどいるかの子供が泳いでいます。今井先生には「いるかは癒しで、水は情動の世界にどっぷりはまってるなぁ」と言われました。この前の夢では「お酒」がでていてお酒も自我を解体させますからその状況が続いていたのだと思われます。

夢では美大の予備校時代のとても印象に残っているA君という友人が出てきています。アーティスティックでちょっといかれた友人でした。そしてその隣にいたMさんというルポライターが新しいハウスができると言っています。Mさんは直接知らない方ですが、ホームレスや樹海などをテーマに本出している方です。このハウスはA君のハウスだそうで、芸術家が集まるハウスというイメージでした。

芸術は無意識領域と繋がってインスピレーションで作品をつくる世界です。そしてMさんの書く内容は世の中の周縁がテーマです。あまり世の中に適応できない人たちが集まる・・みたいなところへ私もこれからいくのだ・・・というような夢でした。



夢の世界はキュビズムの世界

夢みたらメモをしますよね。夢の世界の混沌としたものを、こちらの頭で理解できるように文章を書きます。わかるためには「因果関係」や「主語述語」でメモしています。そのままだと、何がなんだかわからなくなるからです。

しかし・・・

今井先生の夢解きを受けるとわかりますが、夢は混沌としたイメージがパッチワークみたいになっていて、バラバラなものを繋ぎ合わせたものなのだと感じます。

夢解きはその主語述語関係を一気に超えていきます。いくつにも多層的なイメージを、再度縫い合わせていくんです。夢のイメージ・私の現実の様子・過去の感情・出来事、大事なものを縫い合わせていっている。それはとても鮮やかでいつも驚いてしまいます。最初に提出した夢が、夢解きするとまた違うものに見えてきます。

夢は一つの視点から見るものではない。

まるでピカソが一点透視法を無視してあらゆる場所から見えた形を描いた、キュビズムの絵のようだと感じます。一点透視法を無視すると、あのキュビズムの世界になる。一点透視法ではないと歪んでいて不安に感じます。

でも夢解きはその歪んだ世界を、違うパースペクティブ(遠近法)を使って、安心できるよう再度構成をしていくことでもあると感じています。それは新しい人生の展望(パースペクティブ)をもたらしてくれます。

占星術と夢

古来から夢を占星術で占うことはされてきていました。夢をホロスコープで読み解くテクニックなどもありますが、私が1年受けて思うのは、その時々のホロスコープを必ずしも反映しているわけではないのではと思います。

占星術の象徴体系と、ユング派の象徴体系は分けて考えた方が良いと思います。なぜなら占星術の象徴体系ばかり使うと、頭でわかったつもり・・になってしまいます。

夢の世界は、ホロスコープの星に投影しないで、まずは自分でそん心のエネルギーをじっくりあたため感じていくことが大事なんだと思います。未分化なエネルギーを星の象徴を使わず区分けする作業がやるべきことだと思います。

夢も占星術も「こころ」を表していますが、眺める立ち位置が違います。占星術は客観的に自分のこころがわかる。どんな時期かということがわかる。夢は情念を伴った体験として直接理解されるという違いだと思います。

最近こんな本が出ました。

ユング派の分析家であり心理占星術を研究しているリズ・グリーンの著作です。ユングの思想は幅広いですがその中には「占星術」も彼の思想のベースにあるのではないかと、ユングの「赤の書」をもとに思想の源泉を考えるという画期的な書!!

赤の書はユングのアクティブイマジネーションの記録で、彼がどんな存在を関わり語ったかが書かれていいます。

まだこの本は届いたばかりでじっくり読む予定まとまってきたらこちらに書いておこうと思います・・。

夢の治癒力は素晴らしい

夢は、現実での受けた心の傷を癒してくれます。これはほんと「体験」しないとわかりません・・・。

知性ばかり使って心=魂との分断が普通になってきている現在、夢を通してその繋がりを思い出すのは本当に大事なことだと思います。

そして夢は、自分の傷だけでなく両親の傷、ひいては一族のテーマの傷まで意識させます。そしてそれを治癒させようとする大きな力が夢にあります。

夢はいつも味方をしてくれていて、いつでも良い方向に向かわせようとしている。夢分析を通してその力を信じることができると人生に大きな安心が生まれます。がむしゃらに努力するわけでもないし無理することもない。

情報が多くなっている現代、正解を外側に求めたくなると思いますし、外在化させているばかりになりがしですが、それでは何も心に残りません。最後は自分の心との対話だけが残るのだと思います。

その繋がりをもう1度強めてくれるのが夢分析だと思います。

あなたの無意識を読み解く
夢解きのセッションです

自分のためのユング派の夢分析勉強ノートです。


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