1、占い師の役割
占い師の役割は、お客様の「感情」の状況から「質問」を整理するということが1番大事な役割だと言われます。
お客様には感情でわーっとお話いただきながら、何が問題なのか?どんな感情が動いているかを冷静に感じなくてはいけませんね。
もつれている混沌を整理して「こんな風にタロットに聞いてみましょうか』と質問をつくり最適なスプレッドで展開するのはタロット占い師の役割です。
もちろんお客様には共感することも大事ですよね。
悩みはは3つ質問があります・・と言われても、大事なことは1個だけというパターンもよくあります。
質問を整理することで、半分は解決できたようなものです。
2、占いの質問には裏がかならずある
また初回の場合は占いの質問には「裏がある」と思いましょう。裏というのはお客様の本当の願いと恐れを見つけるということです。
人の悩みは自分対世界で成り立ちます。世界は「職場」とか「姑」とか「旦那さん」とか「上司」ということでもあります。
この関係性が
*自分<世界
自分の方が力が小さく、世界から卑下されているという状況です。
人生いろいろな時期があります。自分のエゴを超えた大きな運命に向き合って打ちひしがれてしまった時、人は今までの自分を信じられなくなり自信が持てなくなります。
ストレスが多い時や睡眠不足が重なると、疲労していることもわからなくなります。それによって仕事でミスが増えたりそれによって落ち込んだり・・・・考えがマイナスになりがちですよね。辛い状況です。
こんな時は「自分には力がない」とか「自分は被害者だ」とか「環境はどうせ変わらない」というような狭い考えになってしまいがち。または世界を憎しみを持ち、怒りを抱えてしまう、
でもここで大事なのは世界は変えられらないということです。
世界を変えようと躍起になるのではなく、自分がどうありたいか、どうしたいのかに焦点を促す質問に書き換えることが大事ですね。
そして狭い考えに入り込んでいる視点を広げてみる・・のが占い師の役割でもあるでしょう。
相手と自分のカードを出すことで、心理療法のエンプティチェアという「相手の視点から自分を見る」ということにつながってきます。
エンプティ・チェア(空の椅子)は、二つの空の椅子や座布団を用意して、自分が苦手だと思う相手がそこに座ってるとして、言いたいことを言うという心理の療法の一つだそうです。
最初、その嫌いな相手に対して自分の言いたいことを言ったら、今度は相手側に立って相手から自分を見て言いたいことを言うというもの。
嫌いな相手に対してはやはり「狭い」視点で考えがちですよね。「この人はこういう人だ」」というようなレッテル貼り。でも相手の立場で客観的に自分を見たら「もしかしてこうなのかも・・」という視点が広がるわけなのですね。
相手の気持ちや状況をタロットの絵で語りかけられることで、または絵で見るだけでもお客様の心に変化が起きる可能性が高いです。
恋愛でよくあるのが『彼から連絡がきません、いつ連絡ありますか』はけっこうあるご質問ですよね。
この質問は世界を変えようとしています。ですから本質的な解決になりにくい・・とはいうものの、不安は広がってしまう。そんな時対面であれば、このエンプティチェアの技法をタロット読みに応用できると良いでしょう。
お客さんに相手に伝えたいこと、また相手から自分をみてどうか?というのを伺ってしまうやり方です。
また、「連絡来ない=不安」というその不安がどこから来るのか?そのようなことを掘り下げるリーディングになるととても良い鑑定になると思います。
その裏側には「見捨てられる不安」とか「どうせだめだのあきらめ感」とか「私こんなにつくしている承認欲求」とか「自分は愛されない」という心の奥の「認めてもらいたい気持ち」があることに気づきましょう。
「彼から連絡が来ない」という状況に強い不安を感じる時、実はその不安は「相手」から来ているのではなく、自分の内側にある「見捨てられる恐れ」が相手との関係の中で再現されている。
これはユング心理学ではこれを投影と呼びます。映画のように自分の気持ちのパターンを感じているのです。だから相手が変わっても、環境が変わっても、同じ不安のパターンが繰り返される。
質問を書き換えるとは、この投影に気づく入口を作ることでもあります。「彼はいつ連絡をくれますか」から「私はなぜこんなに不安なのか」へ。その問いの転換が、タロットリーディングを占いから心理的な気づきの場に変えます。
3・質問の奥を知る質問
こんなことが練習会でありました。
質問は「勉強に海外に行きたいが、年をとったペットがいるから悩んでいます。どうしたら良いでしょうか」という質問でした。
とても感情が揺れている感じですよね。「不合理」な質問には感情が大きく関与しています。そんな時は一つのパワフルな質問があります。
「何も問題ないとしたらどうしたい?」です。
これはコーチングのパワフルクエスチョンとも言われていますが質問者の方の気持ちを一旦クールダウンさせます。
その質問をしたらその方は「ペットの世話をしたい」とおっしゃったのですね。
彼女が本当に知りたいことはなんだったのか?わかりますか?
そペットを置いていくこと罪悪感に悩んでいたのですね。ですからその時は、普段やらないけれど、「そのペットがどんな思いかタロットで読んでみましょうか?」と提案したのです。
彼女の顔がパッと明るくなりました。
こんな感じでその奥の気持ちまで考えるとより深いリーディングになっていくでしょう。質問を書き換える力とは、表面の問いの奥にある本当の感情に気づく力です。
「世界を変えたい」という問いを「自分はどうありたいか」という問いに変える。その転換の瞬間に、タロットカードは単なる占いの道具ではなく、自分の無意識と対話するための鏡になります。
質問が深くなるほど、カードは深く語りかけてくれます。
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