
死神のマルセイユ版との違い
古いマルセイユ版だと死神が鎌持ってズッタズタにしている様子が描かれていますがウェイト版はマイルドです。

「メメント・モリ」というラテン語があります。「死を忘れるな」という意味だそうです。死は生の対となっていて必ず存在するのです。明るい場所ではわからないけど、この瞬間も地球上のどこかでは魂が肉体から離れていく経験をしている誰かがいます。
タロットが生まれた中世では死というのももっと身近にあったでしょう。ドクロが絵のモチーフに入っている絵画も多いですね。また死神は東洋にもいます。日本昔ばなしだとこんな話が★・・・私はこの話ロウソクの話としてうっすら記憶にあるのです・・・怖い記憶としてうっすら残っているのでしょう。日本だと「死者の数を管理する」ような役割もしているのかと感じます。
さてウェイト版ですが鎌は持たずに旗を持っている。ということは何らかの意志を表明しているということでしょう。
黒字にこの花は白いバラだと言われてもいます。白い薔薇は純粋な魂という説もあります。死神は本来清らかな人間の魂を扱っているんだよということを示しています。
また白い馬に乗っていますから馬は活力の象徴でもありますし、地上でのエネルギーが失われることではないようです。
そしてとても世俗的な「法王」らしき人が左は倒れ右手は懇願しているのか手を合わせています。私は旧勢力が倒すために新勢力のために戦っているのが死神という感じがあります。なので死神は革命家で救世主でもあるのかと思うのです。
ただし旧勢力にとっては恐ろしい存在です。今の国会議員の様子・・2世や3世の議員の多い中で、「〇〇をぶっ壊す党」などの新しい勢力が出ていますよね。
多分その新しい人たちは死神のような予想がつかないエネルギーを感じさせます。何をされるかわからない。普通の考え方では通用しない価値を持っています。死神は死と再生を司りますので、本当はぶっ壊した後のことも考えているのだと思うのです。
でもぶっ壊すだけで満足し、その先の未来がかけないと人は暗く病んでいきます。破壊の衝動を次に持ち越してくのは危険なことでしょう。
死の後は再生させねばならない
右側真ん中には太陽が昇っているのか沈んでいるのか色々説が分かれますが、私は昇る方を取っていて、革命家のおかげで新しい世界と新しい認識が生まれるという意味になると思います。
でも認識で止まっているのが死神。死神の概念は輪廻転生なども否定しているような感じがするので、希望がやっぱりないですよね・・・先が見えないまま終わるという感じ。
でも、次の節制で再生します。
吊られた男と死神はセットでないか
byヨシダユミコ
私のアクリル画タロットでは2枚で一続きという印象が強いのです。
12はイメージとしては、何かに捕われた太陽というイメージです。ベルトが太陽マークだし、この人のお洋服は、太陽王ルイ14世が着てたチョーチンブルマ服です。直感で描いた絵ですけど、ね。私は、そんなイメージが浮かんでしまったんですね。
本人は逆さなんですけど、別にそれがあたりまえだから、この状況はヘンだと思わないのです。
で、太陽系の真ん中で、何か力を発揮してるようにも見える。 でもそれは間違った力で、単なる幻想。力を発揮といっても帝国の中だけ。
あまりに古くて変化がないと、13という死神が、その位置からひきずりおろしてしまう。
強烈な人事の変化です。吊られた男がアンポンタンだと、固定されていた足の縄がではなく「首」が飛ぶんです。
だから13の場所には、過去のアンポンタン太陽のクビがたくさん保存してあるのかもしれない。
13の絵、死神の前に、また一つ刈られたアンポンタンが増えてる図です。
吊られた男は普通は、太陽という惑星と結び合っていませんが、これは私の絵の中で考えると、13「死神」は太陽の意識(私は私だ!という意識)の書き換えを促す強烈な力かもしれませんね。アイデンティティが1回壊れる感じです。
死神のメッセージ
・刈り取りの時期
・卒業しなさい
・関係性の終わり
・さっぱり終わらせる
・痛みを伴い終わらせる
・過去に引きづられてはいけない
・仕事を辞める
・家族が出て行く
・結婚を終わらせる
・整理する
・断捨離する
・必要なものだけ残す
・寒々しい状況
逆位置もほとんど似ていると思います。時間をかけて死神の状況になっていくという意味になります。