タロット教皇の意味|老賢者・父元型

教皇を絵で理解する

二本の柱に囲まれて

教皇はキリスト教での1番えらい人ですよね。バチカン市国にいらっしゃいます。宗教界の権威です。みんな恭しく扱います。タロットの絵には二本の石の柱があります。柱は屋根を支えますから、倒れたらこの世界は壊れてしまう。だから強くてしっかりしています。世の中の根底にあるルールです。

女教皇に似ていますが、柱は「石」です。硬くて永遠に変わらないルール。彼は伝統と決まりごとの世界の王者です。その柱の中にいればトップにいることができます。

鍵の意味

wikiより
現在のバチカン市国の旗です。鍵と教皇の冠。またこの鍵の意味は

交差した金と銀の鍵は、ペトロに約束された天の国の鍵と、縛ったり解いたりする権限を象徴する[1]

wikiより

こちらのサイトでは

法王の冠と共に紋章に描かれている金銀の鍵はペテロの鍵と呼ばれ、イエスが弟子ペテロに言った言葉「あなたに天の国の鍵を授ける」に由来し、霊界と俗界の支配権を象徴するもの

https://www.sarago.co.jp/nfhtm/va.html

ということだそうです。天国へ行ける門の鍵です。教皇は亡くなった後の世界と現実界の架け橋です。

信者が二人左右下に配置

下側は土台なので、下々の修道僧あるいは信者によってお神輿に担がれている絵なのではないかと感じます。彼らがいなければ教皇もいここに存在することはできません。信者=「信じる」ことは価値であり学びであると言えるでしょう。

赤い服はやる気の象徴か

教皇は赤い衣装を着ていますので象徴的には「行動的で積極性がある」と解釈できるでしょう。彼のルールは全世界を支配し、そのルールに則らない人たちは火あぶりになるようなそんな時代がヨーロッパではありました。私はクリスチャンではないので、本当の意味の凄さはわからないと思っている。

そして現在のローマ法王と中世の法王とは性格的に違うものだと思います。私が持っている本に「中世職人づくし」という版画本があるのですが、中世の様々な職業が版画と詩とともに載っています。料理人から、仕立屋、紙すき、音楽家・・・・・その中で最初のページには「教皇」がのっています。

教皇のには「異教徒をぶっつぶす!」みたいな過激なことが書いてあって、当時のキリスト教の絶対的な支配力を見せつけていると思います。

教皇
この世のありとあらゆる
心をにぎるのがこのわしじゃ
地上には 異端・異教がむらだち
これらすべてを いたるところで
聖なる神のことばをもって
力のかぎり根だやすのが わしじゃ
かくてキリスト教世界すみずみまで
信仰一致の平和がつづく

西洋職人づくし  ハンス・ザックス詩 ヨースト・アマン版 岩崎美術社

すごい強そうですよね。でもこの宗教があって「生き方の規範」みたいなものができるわけですから教皇は「社会のモラル」とも言います。より人間らしく良く生きるための規範です。表側の生き方・・みたいなこともありそうですね。またこの規範を自分自身が信じていないと「これいいよ!」って広められませんから、「信念」という意味もでてくるでしょう。

教皇の元型は

教皇は神と繋がり精神性を一般社会に広める役割です。哲学的なことでもあるので「隠者」の元型だと思います。自我が行き詰まった際、客観的かつ高次な視点から「次に何をすべきか」を照らし出します。感情に流されず、冷静さと深い知識によって混沌を整理する力を持ちます。

でも「これが正しい」という信念が強すぎると、新しい価値観を認めないエネルギーに変わってしまいます。そして「自分だけが人・世界を救うことができるのだ」という自我肥大を起こしてしまいます。自分は特別だから自分だけがそれができるのだと信じてしまう。このような精神状態は「元型に憑依されている」状態です。教皇だけなく社会的なリーダーになる人はこのような元型が憑依されておかしなことになってるパターンも多く感じられます。

また教皇の元型は「父元型」でもあるでしょう。父である教皇は多くの人々の模範になり、世の中が良くなるように多くに人を勇気づけ引っ張っていくという理想の父を体現します。父は新しい体験を子どもに、持ってきます。チャレンジや未来に目を向けさせます。

でも悪く出るとこれも「自分のやり方以外は認めない」頑固な姿勢となるでしょう。

宗教とは洗脳でもある

宗教は生き方の価値観をつくりますが、言い方変えると「洗脳」でもあります。現代を生きる我々は少なからず洗脳を受けています。洗脳されないとこの社会で生きることも大変になってきますから、

これが怖いのは「自分と違う価値観は叩きのめせ」っていう考えになりやすいこと。そして自分の刷り込まれた価値観が、当たり前すぎてそれがあることすらわかりにくくなることです。誰に刷り込まれたか、透明の枠に気づくのは大事なことです。

現在は宗教だけでなく様々なところに洗脳の機能がある

教皇は「見えない世界を支配する」ことでした。現在では「自己啓発セミナー」という名前に変えてカリスマ的な教祖がいてそこに集まる人たちがたくさんいます。洗脳みたいな感じでハマる人はハマる。
みんな力が欲しい。できるなら簡単に力が欲しい。だから強い人に憧れる。強い人ならすぐその力を与えてくれる気がするから。

セミナーの値段がピンからキリまであります。高すぎたりすると、批判をしている人もいるけど、ぶっちゃけそれらは「お布施」。宗教みたいなもの。その人の信じる世界。それはいいのだけど、ただそれによって悪徳宗教のように周囲の人に迷惑をかけはじめたら本来の宗教ではないですね。洗脳は教育でもある。マルチ商法のような世界も洗脳に近いものもあるでしょう。

このカードが出た時

ユング心理学では「集合的無意識」という概念があります。 個人を超えた、人類共通の無意識の層のことです。 

教皇のカードが象徴する力は、 この集合的無意識に働きかける力です。 カリスマ的な指導者がなぜあれほど多くの人を惹きつけるのか。 それはその人が老賢者元型のエネルギーを体現しているからです。 私たち無意識に「うちなる父= 導いてくれる賢者」を求めています。その元型的な渇望に、カリスマ的な存在が応えた瞬間、 理性を超えた引力が生まれます。

現在はSNSのおかげで、だれでも教祖になれる時代になりました。本物も偽物も含めそんな存在を見ることは激増したように思えます。その人を応援するという名目(一体化すること)でパワ^を少し分けてもらえるような気持ちになりますね。でもガッチリはまりすぎてしまうと、自分の物差しでなく他人の物差しで世界を見るようになってしまうのです。

教皇のカードが出た時、 「あなたは今、誰のものさしで考えていますか?」と問いかけてみてください。 その価値観は本当に自分のものですか? 

まとめ

教皇のカードは「権威への服従」を求めているわけではありません。

 老賢者元型の光の側面、 つまり本物の精神的な深さを 自分の中に育てることを問いかけているカードです。 外の権威に服従するのではなく、 自分の内側にある「老賢者」を育てること。 

自分より大いなるものを信じながら、 同時に自分の判断軸を持つこと。 そのバランスが、 教皇のカードが本当に伝えたいメッセージではないかと思います。



教皇のメッセージ

社会のルールを守れ
後ろ指指されない真っ当な生き方をしなさい
神を信じなさい
よき信仰
自分より大いなるものを信じなさい
服従しなさい
強気に発信せよ
信念を明らかにしなさい
自分の信じることを世の中に出しなさい
幸せを願いなさい
教えを受け取りなさい
年長者の言うことをきけ
権威を信じなさい
よき教育を受ける
よき師匠に出会う
自分が何かを教えなさい
集団を良い意味で煽る
教えによって生き方がよく変わる


教皇逆位置のメッセージ

社会を脅かす出来事
(一般的にニュースになるような悪いこと)
ルールを逸脱している
古い権威は通用しない
崩れた生き方をしている
良い信仰心が失われる
間違った宗教活動
間違った洗脳をしている あるいはされている
よくない教育
弱気なアピール
集団を悪い意味で煽る
服従させる


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