タロット講座 女教皇のメッセージと読み方

女教皇を絵で理解する

タロットウエイト版女教皇
9分割の惑星対応
9分割の惑星対応

月の位置に月の象徴がある女教皇のカード

絵の下側は月が描かれています。着ている衣が水のように流れています。9区画でも真ん中の下は「月」の意味。「ホーム」となってますが占星術で月といったら「無意識の感情」になります。子供の頃の母親との関係での気持ち・・・。誰かから愛され愛したいという気持ちです。ですから女教皇は隠れた部分がとても感情で揺らいでいます。

両脇に柱がある

真ん中は自分の軸の場所です。左も右も柱に囲まれていて周囲から影響も受けないし自分独自の新しいことをしようということもなく、ただたた自分に与えられた「役割」を全うすることをしようとしています。

狭い世界になりがちな様子でもあるでしょう。世界が閉ざされているのですから。ですから彼女は周囲と適当にやっていくことはできなそうです。彼女の判断基準は「太陽」の場所の「巻物」なのです。

これは神様との契約書。彼女の行動指針は神との契約で書かれているのです。自分の意思はあまりあり。ません。神のいうことを聞く人生なのですそしてこちらをしっかり見つめています。あなたはあなたの役割をやっているかと厳しくみているのが女教皇だと思います。冷ややかな部分が色味からも感じられますね。

シュロのタペストリー

彼女の背後にはシュロとざくろのタペストリーが見られますね。シュロの象徴を聖書から探してみると・・・・

しゅろの木は、エデンの園にある「いのちの木」であり、同時に〝神の祝福”のシンボルでもありました。つまり人々は、この「いのちの木」の葉を敷くことで、イエス・キリストを救世主と信じ、新しい〝いのちのシンボル”として、入城を喜んだのです。

http://www.wlpm.or.jp/inokoto/2016/04/26/つい人に話したくなる%E3%80%80聖書考古学-第5回-天国に/
wiki より


エルサレム入城は、キリストにとっての受難の1週間の始まり。その時に街の群衆がキリストをメシアとして認めきていた服や植物の枝を地面に敷いて、ロバにのったキリストを出迎えた、あるいはシュロの葉を持って出迎えたとか・・・。意味深い木ですね。

実際に実は飲めるし、葉っぱも木の部分も全て生活に役立つもののようです。大事にされていた繁栄のための木なのだと思います。

さらに「柘榴」の象徴を探す・・・

柘榴は不思議な果物ですよね。中にたくさんルビーのような美しい粒が入っています。たくさん粒があるので「繁栄」の意味もあります。

柘榴はギリシア神話では冥界に連れて行かれたペルセポネーがついつい食べてしまったフルーツでもあります。それが元で、黄泉の国に半年はいなくてはならなくなりました。

また
ザクロは、ユダヤ人の神秘的な伝統、またはカバラの神秘的な経験を象徴し・・・

Pomegranate - Wikipedia

ということらしいのです。このページによればモーゼス・ベン・ジェイコブ・コルドベロという人物は「パルデス・リモニム ザクロの果樹園」という本を書いたそうです。カバラの教科書とのことです。さらには「トマーデボラ デボラの椰子の木」というカバラの本を書いたらしいのですね。

なのでこの二つの象徴は女教皇の持っているカバラのことを指していると思われます。カバラは古代ユダヤの精神的な教えです。

陰陽の間ってなんだろう?

白と黒の柱の間ということは陰陽の間。男でもなく女でもなく・・という中性なところに巫女である女教皇はいるという説もあるようですが、陰陽の間って陰陽の振れる極致を知ってからこそ、その中間にいれるのではないかと思います。ネガティブさの極み、ポジティブさの極みを知ってこそ間に立っていられる。これは論理と直感の間ということでもあるでしょう。

女教皇からのメッセージ

冷静になれ
まずはルールを参照せよ
知的にせめよ
心も体も浄化しなさい
自分の役割を全うせよ
魂の奉仕をしなさい
神に使えよ
自分を知れ
相談に乗る
相談される
頼れるものが外部にありそれとつながる感覚
見えないものを信じよ
死者からのメッセージがある
中庸さを大事に
世俗的なもから少し離れる
スピリチュアルなことに入り込む


女教皇逆位置のメッセージ

イライラしている
冷酷さ
意地悪になっている
頑なさ
人を拒絶する
男性不信
間違った信心
よろしくない教祖に入れ込む
間違った教科書を信じる
自分の信念を疑わないでみんながドン引き
視点が狭い
頭でっかちになりすぎている
感覚を信じない
快楽を求めない
自分をいじめぬく修行
相手を受け入れない
人に対して厳しすぎる

女教皇の人物イメージ

女教皇は詩人かも

一人で過去の書物を読んでいる。過去の思い出に縛られていて動けない感じもします。女性性、という片方だけのアンバランスな状態というかんじ。結ばれるべき時期に結ばれるべき相手と結ばれなかった。

私は、なんとなくアメリカの詩人、エミリディキンソンを思い浮かべてしまいます。

エミリのおじいさんは大学の創設者だったそうで、環境的に、「お勉強好き」っていうかんじがするし、生涯ほとんど生家で暮らしていたっていうのも、自分では動くことのない女教皇みたい。内部にはマグマみたいな炎をかかえているのだけど、表面上は硬質なベールに囲われている。

この人の詩を読むと、冷たい硬質な孤独感を感じます。どこまでいっても人は地上で孤独であること、そんな叫びを感じます。女教皇の声にならない叫びなのかもしれない。

The Heart asks Pleasure-first
 And then -Excuse from pain-
 And then -those little Anodynes
 That deaden suffering-
 A Choice of EMILY DICKINSON'S Verse /farber and farber
 心は最初に快楽を求める
 それから苦痛からのがれること
 それから苦しみを弱める少しの沈痛剤

女教皇みたいな画家

直感の鋭さとか、頭よさそう、あまりでしゃばらない、落ち着いている・・・・クラスとかにいそうですよね、頭の良い女の子、スポーツなどもしないし、歌や踊りもしないけど、あったまいい〜〜〜っていう感じの子・・・・・・

ああ〜〜イメージで考えてもやっぱりちょっと静かで、「動きがない」というのがポイントかもしれない。動きがないからある「時間」は停滞したままだ。それは2という数字のもつこっちとあっちの均衡バランスが保たれているから。心のなかでじーーーっっと綱引きがおこなわれている状態なのかもしれません。

女教皇、イメージだと私は レメディオスバロの「星の捕獲者」1956

バロはシュルレアリズムの画家です。まだ女性が社会進出する前の時代に、その社会へ切り込んで行った人だと思ってます。

女教皇は「月」の象徴であるのですが、バロの絵の人は、月をかごに入れちゃってるのです。はかない蛍みたいですね・・・。この人物、不思議な服、着てますね。

このひだひだフォルム、バロの絵にはすっごいよく出てくるのですが、レメディオスバロ展(1999 図録p90)に

バロの作品で女性が現れ出てくる壁面の形が、女性性器を想起させるのはたびたび指摘されている。

この絵、頭のあたりは闇にしずんでて、服のひだがオレンジ色です。虫取り網もってるんですけど、この人自体が、何かの罠みたいです。罠につかまったえさは、か弱い光の月に食べさせるんでしょうか・・・・?殺さず、生かさず・・・・・あれ・・なんだかどんどん落ち込んできた。

閉鎖性、どんづまり・・・陰陽の陰だけでは世界は発展していかないのです・・・。

女教皇は本の虫

私は昔は本の虫で、良く読んでいました。人から呼ばれても、本の世界に没頭してしまい気づかないようなタイプ。今は集中力が落ちてますが~~。

さてこのカードは本を読んでいる女性が書かれています。本というか神様との契約書でもあるのですが。それを元手に毎日修行している女性です。いつも判断基準はその契約書。自分で決めることはしません。

タロットウェイト版女教皇

ベンキョウしているイメージありますよね。私のイメージだとちょっと冷たい暗い神殿の奥で、占いでもしてそうな雰囲気のカードなんです。世俗を避けて神との契約に生きている雰囲気。

ケガレがない雰囲気です。精神至上主義の恋愛でしょうかね。結婚でなくてワタクシタチ心だけでつながっておりますの、それだけでいいんですの・・みたいな。

本=文章ってことで、大昔の「恋文」とか「ラブレター」とかいう言葉が似合いそうです。昭和初期の清く正しい恋愛。

タロットパスワークででできた女教皇

大昔タロットのパスワーキングしてでてきた女教皇は、すごくきれいで、急いでて、すっごーーーーーいイライラしていました。

信号わたっていっちゃったので、どこ行ったかわからないです。もうぶーたれまくってました。この絵ちょっとご機嫌斜めでしょ。

多分古い「女性性」を新しくしたいという願望がその当時あったんだと思います。その業務がうまくいってないので、とてもいらだっている。でも、空回り。地に足がまだついてない状態だったのだろうな。と回想して思う。

私の中の「女教皇」な部分は、昔からある、座って動かない女教皇でなく、せっかちで行動的な女教皇っていうのは驚きでした。

私は、女性性に対して、憧れとか想像とか理想とか、持てないみたい。それは私が男性でないからかな。このカード2という数字なので、ゆるやか、のんびりというよりは、2つの方向の緊張感を感じてしまいます。

あ、そうそう。最近この数字パスワーキングしたら、楳図かずおの「まことちゃん」が出てきました。私があることを考えたら、「おまえはなんておそろしいこと考えるんだ〜〜」みたいに私自身をものすごく恐ろしいものとして見るかんじで、言われました。 その国では大御法度なことを私が思ってからみたいです。

帰還する、何か通路を見つけるということを考えてたんですが、そこでは堂々巡りでいいみたいです。決定をよしとしない場所みたいでした。

パスワークは自分でやるといろいろな自分なりの意味が出てくるので、タロットやる人には最初にやるといいのではないかと自分の経験からいつも言ってます。

女教皇は女司祭

女性司祭というと私は黒田清子様だと思うのであります!!このお写真等私は気合を感じましたです。

強さがありますよね・・・。普段の清子様とは全く違うオーラで「ああこれが女教皇なのだな」と私は思いました。女教皇は神様と対峙するわけですから修行とか必要なわけです。あまり世俗には関わらないでしょう。ストイックな隠遁の生活です。瞑想や学問を深めるでしょう・・。深い信仰がないとこれは務まらない。神に祈る・・ということを仕事にしています。

女教皇は「葬儀」に関連する

私が毎日タロット占いをしていた結果、2件ほどこのカードが出た時に、「葬儀」がありました。1件は大叔母。1件は大家さん。しかも大家さんはお寺の前を通ったら見慣れた名前が書いてあって、びっくりして慌ててお通夜に行ったという感じです。私の中では死神よりも儀式的に死を扱うカードだと感じています。

タロット2枚読みの考え方と動画 女教皇

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