
タロット正義 世の中の正しいことってなあに
いろいろな情報が無料で手に入る世の中になりました。その反面
何を選んでよいのかわからない・・ということも起こっていますし誰も正しい答えを教えてくれない・・・・という時代に入っているように思います。
誰も正しいことは、誰もわからない。自分で決める時代になったのです。
例えば食・・・。コレステロールが悪だった時代は終わったようです。ちょっと前はベジタリアンととかいって玄米菜食とか言ってましたが、今は肉とか卵を勧めているような考えもあったりして。何を食べたらいいのかわかりませんねぇ・・。
また世の中の正しいことは「その時代精神」が担っています。戦争前、戦争中、戦後・・・・と価値観が変わったように・・・・・。
誰かが正しさを示してくれる時代は終わった。多分2011年で終わっているのだと思う。自分の頭と直感で自分の生き方を作っていかないといけない。
これは自分の中の価値の定規を持ちなさいという意味になってきていると思います。
タロット正義を絵で理解する
2本の柱に挟まれています。これは教皇や女教皇と同じですね。
女教皇は神との契約書で物事を決めていましたが、正義はこの世の契約書(法律)で物事を決めています。神様よりは力は小さいけどコミュニティには力を持ちます。
小さいコミュニティであれば口約束でよかった「決まり」はコミュニテイが大きくなるにつれて決まりがしっかりないと共同体がうまく機能しないということもあったでしょう。また「言った言わない」で揉めないように、決まりを形にしていったのが法律の大元ではないかと思います。今までは貸し借りを口約束でしてたけど返してくれない人が出てきたからちゃんと契約書を作るって感じですね。
世の中のルール、六法全書のような法をもとに様々なことを決めるという意味になるでしょう。この法律があるからみんな平等に扱われるのです。特権階級的なものはありません。
また、この正義の柱は正義を保つための防御なのかもしれません。裁判の判決に不服を持ち攻撃されないように保護されているという様子でもあると思います。こう考えると正義のための決断は命がけです。だから厳しい表情をしています。
彼は剣と天秤を持っています。この二つはギリシア神話で正義の神、テミスが持っているものでもあります。
天秤は両者の言い分の最も擦り寄りができるバランスを探し、剣で決定するという意味になるでしょう。
正義の心で怒りがわく
自分の正義が絶対と思い込んでいる人たちもいる。それに従わない人たちを怒る人もいます。
自分の正しさを押し付けてくる人もいますよね。
怒りが湧いてくる正義は本当の正義ではないと思う。
正しさという仮面を借りているだけの、満たされていないエゴの叫びだ。そんな時はエゴが何を求めているのかしっかり受け止める必要もあるでしょう。
正義では二元性をどう扱うか?
二元性の世界でどう生きていくかが人間の運命です。タロット はその二元性を越えようとする図解でもあると思います。
天秤を思い浮かべてください。
右にはあなた叶えたい!と思う感情。
左にはその反対をしたい!と思う感情。
その2つでいつも天秤は右に左に動いてばかり。それを意志の力によって、その感情を味わい、それを手放すということをしてみるのです。何度でも、感情が浮上したら握っていた手を開くように、手放してみてください。
2つの感情があることを知ったあなたは、2つの感情のど真ん中、0のポイントがあるのを意識しはじめるのです。
全くの中庸のポイント。この0ポイントはいわゆる「クリエイティブなパワー」が眠っている現実創造の場所ではないかと思います。
タロットの正義のカードはその天秤の最も動かない場所から物事を決めようとしています。感情から物事を判断しないような立場を貫きます。
正義のメッセージ
・決定をしなさい
・公平な判断をする
・自分のエゴを入れない決断
・力ある人に決めてもらう
・冷静な判断
・法的判断に任せる
・何らかの訴訟問題
・厳しい判定
・客観的な判断
正義逆位置のメッセージ
・えこひいきしている
・偏った判断
・法律を犯す
・約束を破る
・敗訴
・正しくない人事評価
・間違えた判定
・間違った正義
・押し付ける正義