タロットの審判を絵で理解する
この絵は天使がラッパを吹いているのが目立ちますね。
天使って、優しいイメージもあるけれど、強い力を行使する人たちだと思うのです。私は北方ルネサンスの天才、デューラーの版画にでてくるおっかない天使をいつも思ってしまうのです。
黙示録というのは預言書だそうです。内容はすべて象徴でできてるので、裏がありますよね。深読みすればするほど、のがれられない、ある信念体系にひきづりこまされそうである。デューラーはこの象徴世界をおそるべきイメージ力で版画に落とし込んでしまった。
黙示録では、悪魔の手下たちがのさばるのでそれを一掃する戦いになっています。7つのラッパが鳴るらしいです。ラッパが響くと、火が現れ、地上をもやし、海の水を干上がらせ、星が落ち、地上に穴があき・・・天変地異ですね。これは人間たちにおしおきをしてるみたいです。ドえらいことになってます。
読んでる人に「この世はこのように悪魔が蔓延る場所なのだ」と言うことを強く訴えたいのでしょう。
7つ目のラッパが吹くときは神の奥義が達成される。神とキリストの国になったってことみたいです。
それでラッパ吹く天使といえば、タロットは20審判。黙示録から考えて、「神の奥義の達成」が「神とキリストの国になったこと」・・なのですが、自分の成長のお話しと考えると、どうでしょうか。
タロットは二元性を超えるお話しでしたから、ここまでくると今までの努力の最終テストが行われているように感じます。
話はそれますが宇宙って時々そう言うお試しを与えてくると思うのですよ。黙示録のような目に見える世界を混乱させ恐怖に陥れようとする。その世界の中で自分のハートと繋がり自分を信頼し続けることがテスト・・・になることが多い気がする。
ほんとの意味で自由になれるかどうか、脱出できるかどうかの瀬戸際カード かもしれません。
墓が開いて人間たちが復活する
タロットの下部には墓のような四角い場所から人間たちが手をあげてこのラッパを喜んで迎え入れています。
ある説ではノアの方舟の1シーンだと言う話もあります。
堕落した世界を浄化するため神は洪水を起こすことにしました。神とともに歩んだノアに船を作るよう神は命じました。あらゆる動物のつがいを船に入れました。多くの人は船なんか作ってバカじゃないか?と嘲笑っていたそうですが、そのあと、本当に40日の大雨が続いたそうです。ノアたちは船のおかげで助かった・・という話。
このカードはその洪水が終わったと伝えているようなイメージにも見えます。(聖書ではそんな天使は出てきませんが)
今まで苦しみの箱に閉じ込められていた人間たちが解放される。=仏教であれば悟りの境地に到達するような感じ。
あるいは今までのやってきたことの評価が、宇宙から下される・・・そんな意味になってくるでしょう。
タロット16のタワー以降、エゴを超えた宇宙の導きにそって生きるようになりました。ここで最後本当にそうなったのか?みたいなテストがされているのだと思います。
過去の復活
お墓が暴かれるので、過去が暴かれる=過去のしまっていたものが復活するという意味もあります。ですから復活愛などということもあるかもしれません。あるいは秘密がバレてしまうなどと言うこともあるでしょう。
本当は私はこうだった・・とか、私は本当はこうしたいんだ!と言う閉じ込めていた自分の意思が蘇ると言う意味になります。
愛していると思っていたけど本当な憎んでいた・・・とか、到底受け入れきれないような気づきも含まれるでしょう。
タロットカードで20の審判は、大アルカナの最終段階への1枚手前の状態。「過去あきらめていたことが再び浮上してくる、考えが決まる、道が開ける、審判が下る・・」すべて完成を前にした後悔を残さないための作業であると思います。
審判のメッセージ
今までの努力が実る
世間に認めれれる
ゴールまであと一歩
喜びのニュース
就職・試験に合格する
良い知らせがある
過去の解放 良い意味での暴露
人生が好転する
等身大の自分になれる
悟りを得る
過去の縁が復活(それが良い影響になるのなら)
スクープを得る
インフルエンサーになれる
流行を起こす
大人気商品を作れるマーケター
良い意味での諦め やり切った感
審判逆位置のメッセージ
秘密の暴露
報われない努力
悪い知らせ
知りたくないの♪あなたの全て
プロジェクトや人間関係など結晶化せずに解体する
過去の縁が復活しない
蓋が開かないので秘密が保持される
SNSで炎上する(逆インフルエンサー)
下手くそなPR
審判でイメージする出来事 芸術
審判というとやっぱり死後の世界、地獄で閻魔様の前で生前の罪を問われるようなイメージありますよね。
韓国映画の「神と共に 第1章 罪と罰」は死んだ消防士が、生まれ変わるまで地獄で裁判を受けるという映画です。
一つの過去の物語はさまざまな角度からみないと、本当のことはわからないなぁと思います。家族の愛をもう1度見直すお話でした。忙しいと家族に会えなかったり、会えない事情ができたりで普段はでてこないけど、いろいろ昇華しきれない感情が日々横たわっていますよね。それらの感情はタロット審判の「墓」に仕舞い込んであって、緊急時にしか開かないものかもしれません。
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